6.2L V8スーパーチャージャーを積んだキャデラックCTS-Vを発売開始、価格は1330万円から

1月27日に弟分のキャデラックATS-Vと同時に発表、発売されたキャデラックCTS-Vは、アメリカンサルーンらしくV8のスーパーチャージャー(6.2L)をフロントノーズに押し込み、649ps/850Nmを誇るモンスターモデル。0-60mph(約96.6km/h)加速は、3.7秒という驚異的なタイムを叩き出すそう。

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しかし、かつてのアメリカンV8とは当然異なり、より高効率でコンパクトな1.7Lスーパーチャージャーを採用し、直噴とアクティブフューエルマネジメント(気筒休止)が組み合わされています。

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また、アルミニウム製シリンダーヘッドは、従来のアルミニウム製ヘッドよりも強度が増し、熱処理が向上。さらに、軽量なチタン製吸気バルブも採用されています。

さらに、組み合わされる8ATのステップを小さくすることで、エンジンを最適な回転数に維持し、爽快なパフォーマンスと効率的に最大限に活かされるように設定。

サーキット走行で鍛え上げられたというデザインをはじめ、シャーシも強化されていて、ブレンボ製の高性能ブレーキのほか、ダンピングレスポンスが40%向上した第3世代の「マグネティックライドコントロール(磁性流体減衰力制御システム)」などが採用されています。

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ホイールも先代CTS-Vよりも剛性が45%向上していて、ミシュラン製の純正装着タイヤは、マルチコンパウンドトレッドにより、スポーツ走行時に優れたグリップ力を実現するとともに、優れた乗り心地と高い耐摩耗性を確保。

また、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック(サーキット走行)」、「スノー/アイス」という4つのドライバーモード・コントロールを用意。「パフォーマンス・トラクション・マネジメント」が「トラック(サーキット)」モード時に機能し、サーキット走行用にトルク制御とブレーキ介入の制御などにより、5つの設定が可能になっているそうです。

The all-new 2016 Cadillac CTS-V luxury performance sedan has a top speed of 201 mph from its supercharged 6.2L V-8 640 hp engine and 630 lb-ft of torque (855 Nm). Equipped with Cadillac’s paddle-shift eight-speed automatic transmission featuring launch control and Performance Algorithm Shifting, the CTS-V will accelerate from 0-60 mph in 3.7 seconds.

そのほかにも、通常モデルによりもボディ剛性も20%向上するなど、全方位に渡って強化されているキャデラックCTS-V。「キャデラックCTS-Vセダン(Spec-A)」の価格は1330万円、「キャデラックCTS-Vセダン(Spec-B)」が1470万円となっています。

(塚田勝弘)

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https://clicccar.com/2016/01/28/351616/

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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