新型プリウスが採用した「TNGA」って何?

従来は細かくプラットフォームが分かれ、同じ車種でも仕向け地により細かく仕様が異なっていたなどの無駄を省き、高効率化、コスト低減を狙っているのは確かで、プラットフォームやパワートレーンだけでなく多くのパーツも見直されています。

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加藤副社長は続けて「クルマは人がつくるもの」で従来以上に「魂を込めてつくった」とTNGAを採用した新型プリウスを表現。「今までは作った車を維持するだけで精一杯だったが、TNGAが組織や人材育成にも貢献している」と語っています。

TNGAの具体的な効果としては、先述した購買に絡む原価低減や無駄を省くなどだけでなく、新型プリウスでも実現されているように、低重心化、ボンネットを低くすることで視界を良くできるなどのほか走りや燃費の向上、調達や生産、技術部門の一体化などの「ものづくりの構造改革」などが挙げられます。

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VWのMQBと比較されがちなTNGAですが、今回プリウスが採用したのは「Cプラットフォーム」。公表されているSUVの「CH-R」以外にもCプラットフォームを使ったモデルが登場すると考えるのが自然でしょう。

(文・写真/塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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