しかし、ネガティブな話ばかりではありません。ダイハツのニューモデル「キャスト」が4位へと急浮上。それに引っ張られたのか、スズキ・ハスラーも5位となっています。
過去の軽自動車マーケットのトレンドを大きな時間軸で眺めると、その後のメインストリームになる新ジャンルが生まれたときに、全体としても成長してきたといえます。
たとえばスズキ・ワゴンRがハイトワゴンというカテゴリーを生み出したとき、またダイハツ・タントがスライドドアのスーパーハイトというジャンルを生み出したとき。そして、ライバルが登場して、刺激を与えることで市場全体が大きくなってきたといえます。
軽自動車クロスオーバーとして新提案をしてきたスズキ・ハスラーに、ダイハツ・キャスト(アクティバ)という刺激が加わったことで、軽自動車マーケット全体にどのような影響を与えるのか、注目といえそうです。
●2015年10月 軽自動車通称名別新車販売速報
1位 ホンダ N-BOX 12,277台
2位 ダイハツ タント 10,069台
3位 日産 デイズ 9,717台
4位 ダイハツ キャスト 8,895台
5位 スズキ ハスラー 8,375台
6位 スズキ アルト 7,672台
7位 スズキ ワゴンR 7,096台
8位 ダイハツ ムーヴ 6,840台
9位 スズキ スペーシア 6,265台
10位 ダイハツ ミラ 6,166台
(山本晋也)