または、通信用アンテナとECU(Electronic Control Unit)を搭載したクルマ同士が直接通信することにより安全性を高めるというシステムで、インフラ(路車間)と車車間通信を活用した現時点で理想とされる安全システムといえます。
トヨタでは、ITS Connectの搭載車種を順次拡大することで、国内の事故総件数のうち、約4割(出典は警察庁交通局発行「平成26年中の交通事故の発生状況」)を占める交差点周辺で発生する事故の低減に貢献していく、としています。
トヨタでは、同システムの早期導入を目指すべく、関係省庁や民間企業と積極的に連携を図り、開発を進めてきたそうです。
交通社会の究極の目標といえる「交通事故死傷者ゼロ」は、車両の安全性だけでなく、インフラとの両輪で進めるもので、インフラ整備などのコスト面など課題も数多くありそうですが、まずは事故多発交差点を中心に整備を進め、同システムの搭載車両が増えれば事故は減るでしょう。
同システムの普及にはまだ長い年月が必要なのは間違いなく、それでもその一歩をトヨタが踏み出したことは評価されるべきかもしれません。
(塚田勝弘)