イギリスの伝統あるスポーツカーメーカーとはいえ、そこは超高級車ですからそんな状態でも車内はとても静かで、275/35ZR21という巨大なピレリ「P ZERO」を履くだけに乗り心地は硬めではありますが、ショックで身体が揺すられるような無粋な振る舞いもなし。
また、今回の試乗ステージにワインディングはありませんでしたが、巨大なエンジンを積み、2320kgという重量級なのに速度が乗ればフットワークは意外に軽快感もある、といった発見もありました。
街乗りの取り回しなどは、重々承知のうえご購入されるのでしょうが、大きな4WDモデルの割にUターン時なども予想よりも苦にしません。もちろん、小回りがきくわけではありませんが……。しかも車高の上げ下げなんかもできますので、段差を乗り越える際などは上げておけば安心。
日本の高速道路の制限速度なんて鼻歌交じりでこなしてくれますが、それ以上速度をあげてもおそらく余裕綽々でしょう。
「Continental GT Speed」のような愛車があれば、新幹線なんて乗らずに優雅に高速クルージングを楽しむ。そんな世界をほんのわずかですが、垣間見るとこんなスーパーなGTを乗っている方が本当に羨ましくなります。
■ベントレー「Continental GT Speed」画像ギャラリー ─ 現代ベントレーの究極のグランドツアラー
https://clicccar.com/2015/06/12/311550/
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)