新型ホンダ・シビックタイプRに「アジャイルハンドリング」搭載

2015 Honda Civic Type R

車両重量1382kgというボディと、235/35R19というサイズのタイヤをつなぐサスペンション形式は、フロントが「デュアルアクシス・ストラット」。リヤは「H型トーションビーム」となっています。

四輪ともタイプR用に開発された「アダプティブ・ダンパー・システム」を採用。これは、加速時のリフトやブレーキングでのノーズダイブに対応して適切な反応を実現するもので、高速安定性や乗り心地の改善にも効果のあるシステムということです。

パワーと車重に見合った強力なブレーキシステムは、フロントに4ポットキャリパーを備えたもので、ローター径はフロント350mm(ベンチレーテッド)、リヤ296mm(ソリッド)と発表されています。

パワーステアリングは、リニアリティを考慮した電動デュアルピニオンで、ロック・トゥ・ロックは2.25回転とかなりクイックな設定。ドライバーが操る楽しみを感じられるよう、路面からのフィードバックも考慮したセッティングになっているといいます。

さらに、日本国内で販売されているS660やレジェンドでもおなじみの、「アジャイルハンドリングアシスト」が新型シビックタイプRにも採用されています。

これは、ステアリングを切って曲がろうとするときには内輪に、ステアリングを戻す際には外輪に、各輪のブレーキを一瞬だけかけることで、思いのままのコーナリングと挙動の安定化を実現するシステムです。

そしてコンチネンタルと共同開発した、専用ハイグリップタイヤの存在が、310馬力を操るためのキーテクノロジーとなっているともアナウンスされています。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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