しかも地面から遠い(高い)位置に座っているせいか、音・振動面も頑張っているせいか、とにかくスピード感に乏しく、メーターを見るとこんなに「出ているの?」と思うほどです。
しかし、これだけの巨体が速いと物理の法則どおり、コーナーでは遠心力の存在を強く意識させられますし、制動力もパワーに見合うものかどうかというと少し物足りなく感じます。
それでも2倍の耐久性を誇る「デュラライフ」ローターを備えた新型4輪ディスクブレーキを搭載しているそうで、さらにブレーキペダルの改善もされているとのこと。
超重量級だけにブレーキを早めにかけるなど、慣れも必要なはずで、さらにいえばエスカレードは、先を焦って急ぐよりもゆったりとクルージングするのが似合う走りっぷりですから、大きな問題点とはいえないかもしれません。
もちろん、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなども備わっていますからロングクルーズが本領で、その際はとにかくゆったりしたシートサイズと、ゆったりしたホイールストロークの乗り味が絶妙にマッチして疲れを誘わなそうです。
この巨体と1149万〜1249万円という価格からもマニア向けのモデルではありますが、アメリカン・フルサイズSUV「らしさ」は存分に味わえます。
■フルサイズSUVの新型「キャデラック・エスカレード」を発表! 価格は1149万円から
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■キャデラック「エスカレード」画像ギャラリー ── アメリカン・フルサイズSUVの圧倒的な存在感
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(塚田勝弘)