今年のゴールデンウィークも渋滞中に眠くなったという人も多くいたことでしょう。運転中の眠気、命に関わることですからなんとかしたいものです。
5月5日に横浜の大黒パーキングで実施された社会実験イベントは眠気が覚めるようなちょっと変わったものでした。
『カフェイン+短時間(10〜20分)仮眠で、居眠り事故打破!』と名づけられたこのイベントは常盤薬品工業と“東京スマートドライバー”が主催する首都高速道路内での交通事故件数ゼロを目指すイベント『TOKYO MIRAI JUNCTION(トウキョウ・ミライ・ジャンクション)』がダックを組んだもの。
居眠り運転による事故は一般道路運転時より高速道路運転時のほうが割合が高いため、公益財団法人・高速道路調査会の「カフェインを摂取し、10〜20分程度、短時間仮眠をした人は運転ミスの確率が下がる」という研究結果を元に、大黒パーキングを訪れたドライバーに“カフェイン摂取”と“短時間仮眠”を実際に試してもらい居眠り事故防止を呼びかけるのが狙いでした。
ドライバーに摂取してもらうカフェインは常盤薬品工業の“眠眠打破”。
1びん(50ml)にコーヒー2杯分のカフェイン(120mg)などが入ったドリンクです。
このイベントで来場者がどのようなことを体験したかを『TOKYO MIRAI JUNCTION』でパトロールしているトヨタ・ハチロクをベースにした新しい“ホメパト(褒めるパトカー)”で会場を訪れたドライバーに実践してもらいました。
このドライバー、クリッカー読者なら見たことがある方かもしれません。
そして車内で10〜20分の仮眠します。一般のユーザーはホメパトではなく新型アルファードで仮眠体験を行いました。
時間が来ると、スタッフから起こされて実験終了です。
多くの人が行き交うブース内で仮眠なんてできないのでは、と思った筆者ですが多くの体験者はスタッフが声をかけるまで起きなかったようです。
しかし、仮眠をする前にカフェインを摂取し、しかも1時間などではなく10〜20分の仮眠が事故防止に繋がるのでしょうか。
会場にいた担当者に話しを聞くと、「カフェインを摂取し、その効果がでるのが10〜20分後。そして深い眠りに陥る前に起きるほうが居眠り事故に効果が高いのです。寝過ぎは逆に危ないのですよ」と今回の実験内容についてその理由を話してくれました。
ブースには眠眠打破のキャラクター“みんみん3兄弟”から打破山眠太郎さんが来場。
キレッキレの動きでポーズを取り来場者を沸かせていましたが、握手をしようと近づいた子どもたちが「キャー」と叫びながら逃げたことに肩を落としていました…。
日ごろ、自動車を運転する機会が多いと思われるクリッカー読者の方々も、高速道路の運転中に眠くなった場合は「カフェイン摂取+短時間仮眠」を試してみることをオススメします。
【テヅカ・ツヨシ】