復活したネーミングとは、スクーターで一世を風靡した「タクト」です。
前モデルが途絶えてから16年ぶりということですが、市場で人気を博していたのは、やはり初代タクトですよね。
いまから35年前の1980年9月発売。当時の価格は10万8000円。当時はホンダ vs ヤマハの「HY戦争」まっただ中。ヤマハJOGとのバトルが懐かしいです。
かたや新型タクト。初代モデルの持つシャープな潔さが継承されているかは皆さんの判断におまかせしますが、ゴージャス感はたしかにプラスされているようです。
価格はベーシックモデルで税抜き14万8000円。庶民の足として、お求めやすい価格を維持していることがわかります。
新型タクトの販売計画台数は、年間で4万5000台。全盛期だった二代目タクトの計画台数が月間3万台(年間で36万台)ですから隔世の感がありますが、「スクーター市場を再び活性化する」という高い志は、かつてのオーナー世代も応援したくなりますね。
(畑澤清志)