カーデザイン雑誌・CAR STYLING誌にて、2014−2015年の日本カーデザイン大賞が決定されました。
対象となったのは、2013年12月から2014年11月に日本で発表もしくは発売されたクルマと世界のいずれかで発表されたコンセプトカー。
賞典は3つあり、量産車のなかで最も優秀なデザインのクルマに与えるゴールデンマーカー賞(量産車部門)、コンセプトカーのなかで最も優秀なデザインのクルマに与えられるゴールデンマーカー賞(コンセプトカー部門)、そしてクレイモデル製作を中心にもっとも優れた造形に与えられるゴールデンクレイ賞の3つです。
審査委員は委員長の山口京一(自動車評論家)をはじめとして、児玉英雄(カーデザイナー)、青戸務(カーデザイナー)、栗原典善(カーデザイナー)、佐藤敏明(プロダクトデザイナー)、有元正存(デザインジャーナリスト)、松永大演(カースタイリング編集長)の7人で、司会は古庄速人(カースタイリング特約ライター)。(敬称略)
多くの候補車が上げられたなか、ゴールデンマーカー賞は量産車部門がBMW i3に決定しました。そしてコンセプトカー部門はスバルVIZIV2。そしてゴールデンクレイ賞はスバル・レガシィ アウトバック/B4となりました。
[GOLDEN MARKER TROPHY 2014-2015 / BMW i3]
[BMW i3 sketch]
BMW i3は日本発表が2013年11月となっていましたが、発売が2014年4月となり、話題としては今回の賞典に値すると判断されたものです。とりわけ、チャレンジングなデザインが高く評価されました。
[GOLDEN MARKER TROPHY 2014-2015, CONCEPT CAR / SUBARU VIZIV2]
[SUBARU VIZIV2 sketch]
スバルVIZIV2は、新しい造形手法が注目されました。これから登場する一連のスバル車に対するアイデアなども盛り込まれ、スバルらしさを印象づけながら車種ごとに柔軟に対応していく姿勢などもかいま見せてくれています。
[GOLDEN CLAY TROPHY / LEGACY B4, CLAY MODEL]
[GOLDEN CLAY TROPHY / LEGACY OUTBACK, CLAY MODEL]
レガシィ・アウトバック/B4はその造形のすばらしさに高い評価が集まりました。スバルはダブルタイトルとなりましたが、新しい美しさを新たな手法を実施するなど意欲的な造形が注目されました。キャラクターラインをウエッジラインとしながらも、優しい面構成で造り上げるなど刷新ではない熟成のよさが評価されたともいえるものでもあります。
とりわけ日本デザインアワードでは、現在の人気ばかりではなく先見性あるデザインが高く評価されます。そのため、今後の自動車業界に影響を与えうるモデルが重視された結果といえそうです。
詳細については、12月26日発売のCAR STYLING Vol.3にて掲載されます。表彰式は2015年初のC&Tミーティング内で行なわれます。
CAR STYLING Vol.3 12/26発売
(カースタイリング・松永)