マツダ・デザイン本部の松田陽一チーフデザイナーは、「鼓動デザインを基としながらも、塊感だけでなく伸びやかさもプラス。クロスオーバーとかSUVとかという表現にハマらないクルマを作ってきたつもりだ」と語ります。
シャシーを含め、デミオをベースとしているといいながらも、表に見える部分はほぼ新しいものを使用。シートは骨格こそデミオと同一であるが、クッション材や表皮も異なる、といった具合です。
また、リヤバンパーの造形については、SUVでこののすっきり具合は他にはない、というほど。バンパーの構造材を縦積みして機能性を確保しているようです。ナンバープレートもバンパーにもリヤゲートにも置かない独特なデザインを採用している。同様にフロントのナンバープレート位置にもこだわり、グリルをすべて見せるデザインにしているといいます。
シャークフィンタイプアンテナの上部で全高1550mmという日本の駐車事情にも対応し、サイドのウインドウエリアを低く抑えたスタイリッシュな外観と、細部の造り込みもよさそうな一台。来春の発売が待ち遠しいところです!
(青山 義明)