大型トラック・バスの自動ブレーキ必須、2014年11月から新型車に義務化

この画像はイメージです。自動運転も可能にしたメルセデス・ベンツの未来のトラックコンセプト。果たしてトラックの未来はどうなるのでしょう?

Mercedes-Benz Future Truck 2025 

 高速道路でトラックが乗用車に追突、炎上する事故が話題になっています。

こうした事故を受けて、「すでに乗用車では追突事故を防ぐ衝突被害軽減ブレーキが実用化されているのに、トラック業界は何をしているんだ!」という憤る声もあがっているようです。

たしかに、事故原因が機械的な故障ではなく、ドライバーのミスなどに起因するものだとすれば、衝突被害軽減ブレーキによって追突・炎上という事故は防ぐことができたかもしれません。

もちろん、国土交通省をはじめとする自動車業界は、その対応を進めています。すでに2012年には世界に先駆けて、総重量が22tを超える大型貨物や、車両総重量が13tを超えるトレーラーへの衝突被害軽減ブレーキ義務化が発表されています。また、車両重量12tを超える高速バスへの義務化も発表されています。

 

その義務化が始まるのは平成26(2014)年11月1日。間もなくです。

とはいえ、衝突被害軽減ブレーキの装着義務の対象は新型車であって、大型トラック・バスの継続生産車の装着義務化は平成29(2017)年9月1日以降。当然、すべての大型トラック・バスに衝突被害軽減ブレーキが備わるのはまだまだ先の話ですが、確実に事故を減らす方向へ進んでいるといえましょう。

 

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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