「押しがけ」って知ってます? 若いひとはわからないかもねー。
昔のMT車はバッテリーがあがってもエンジンをかけることができたんです。イグニッションを「ON」にしておいてギヤを入れておく(2速くらいが一般的)。クラッチを切ったままクルマを押して(あるいは押してもらって)、勢いがついたところで乱暴にクラッチをつなぐと、エンジンがかかるという寸法です。バイクでもできます。
いまのMTはいろいろ昔にはない制御が入っているかもしれないので、できるかどうか知りません。もちろんAT車でもできません。いまはAT車ばかりですから、若いひとは「押しがけ」なんて知らないかもしれませんね。
さてこのクルマ、メルセデス・ベンツ製のV12エンジンを積むイタリア製のスーパーカー「パガーニ・ゾンダ」ですが、バッテリーがあがってしまったようです。場所は映画祭でも有名なフランスのカンヌ。めちゃくちゃセレブばかり住んでいる町だそうです。
こんな日本にほとんど入ってきていないエキゾチックカーは、私もよく知らないので、Wikipediaで調べてみたんですが、MT仕様もあるんですね、ということは、もしかして……そう! 押しがけをしようとしているのです! それでは、ちょっとめずらしい「スーパーカーの押しがけシーン」を、次のページの動画でどうぞ。