インフィニティQ50と新型Cクラスに搭載されるダイムラー製2.0Lターボエンジン。その組み立て生産がアメリカのデカードパワートレーン工場で開始された、というニュースをお届けしたばかりですが、今度はメルセデス・ベンツとインフィニティ向けの次世代コンパクトカーの共同開発、さらにメキシコに共同で新工場を建設し、共同生産を開始するという発表が舞い込んできました。
急接近するルノー・日産連合とドイツ・ダイムラー。次世代コンパクトカーの共同開発とメキシコ・アグアスカリエンテスの新工場の建設と運営を統括する折半出資の合弁会社を設立し、新工場の本格稼動時には年間30万台の生産能力を有するとのこと。
また、以前から噂されていたとおり、今年後半には共同のプラットフォームをベースに開発された次世代「スマート」と「トウィンゴ」の販売を開始する予定であることも公表されました。
すでに、ルノーのノボメスト工場(スロベニア)では、「トゥインゴ」と4人乗りの「スマート」が、ハンバッハ(フランス)の工場では2人乗りの「スマート」が生産されています。
ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は「プレミアムコンパクトカーの共同開発およびアグアスカリエンテスでの共同生産は、ルノー・日産アライアンスとダイムラーにとって最も大きなプロジェクトのひとつであり、欧州でスタートした協業の範囲がグローバルレベルになってきていることを示しています」とコメントしています。
また、ダイムラーAGの取締役会長兼メルセデス・ベンツ会長であるディーター・ツェッチェ氏は、「アグアスカリエンテスにてダイムラーと日産は、ひとつの工場で両社のスキルを融合させることで、そのパートナーシップを新たな段階へ進めていきます。協業が始まってからほんの4年余りで、メキシコの新工場建設という決定は重要なマイルストーンとなります」と話しています。
今後、インフィニティとメルセデス・ベンツは、研究開発やデザイン、生産に至るまでのあらゆる段階において、密接に協力していくことになり、共同プロジェクトにおいて開発されるモデルは、デザインや仕様はまったく異なるものになるとのことです。
日産「デカードパワートレーン」工場で、自社とベンツのエンジン生産を開始
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(塚田勝弘)