Q3、Q5、そして現在新型の噂があるQ7とアウディのSUVである「Qシリーズ」。Q6の試作車もキャッチされていますが、今後はBMWに対抗すべく偶数車名の積極的な展開も十分にあり得るでしょう。
今回、日本でデビューを果たしたアウディRS Q3は、当然ですが日本でジャストサイズのQ3のRS版。「大きくて速いSUVが欲しいけれど、駐車場や道路事情などで断念していた」という向きにアピールする打ってつけのハイパフォーマンスSUV。
エンジンは直列5気筒TFSIで、アウディTT RSやRS3スポーツバックと同様に横置きされ、310ps/420Nmのアウトプットをクワトロシステムが確実に路面に伝えます。また、燃費はJC08モード燃費で11.5km/Lを達成。トランスミッションは7速Sトロニックで、右ハンドルのみの設定です。
ボディサイズは全長4410×全幅1840×全高1595mm。エクステリアでは、マットアルミニウムのフレームとハニカムメッシュを組み合わせたシングルフレームグリルや大型エアインテーク、専用デザインのリヤスポイラーやバンパーまわりが標準のクリーンな印象のQ3とは打って変わってアグレッシブな雰囲気を演出。
RSロゴが施されたスポーツシートやフラットボトム型ステアリングが目を惹くインテリアは、専用デザインのインパネが用意され、「MMI 3Gプラス」やBOSEサラウンドサウンドシステムなどを標準装備。
価格も698万円とコンパクトクラスを大きく超えたエクスクルーシブな値付けですが、パワーはクラスを超越していますし、今のところライバル不在の存在ですので、ニッチなマーケットではありますが注目を集めそうです。
(塚田勝弘)