各社のスタッドレスタイヤが非常に苦労しているのがアイスバーンでの性能です。でも、アイスバーンでグリップするタイヤを作るのは、そんなに難しくないんですよね、法規制さえなければ。
そう、スタッド(スパイク)を打ってしまえばいいのです。ある程度以上の年齢の方はご存じでしょう。スパイクタイヤはドライ路面でアスファルトを削り、粉じんが社会問題になったために規制されてしまったんですよね。ちなみに私は喘息持ちで、スキーに行ったときにひどい喘息が出たこともあったので、この公害に関しては身をもって体験しています(気温差もあったかもしれませんが…)。
さて、アイスバーンではスタッドが有効。でも、ドライ路面では公害の原因になる。ならば……出したり入れたりできればいいじゃん! というのがこのタイヤの新技術です。
これは、フィンランドのノキアンタイヤが提案するコンセプト・タイヤです。うん。これは便利かも。もっとも、どういう技術を使ってこれを可能にしているのかという説明がない。
つまり、なにを動力源にして、どうやって通信してスタッドを出し入れするのかがわからないままなんですね。もちろんカネをかければできるんでしょうが、量産できるほどのものになるのかなぁ。なんか、あまり現実的じゃない気もします。とはいえ、雪道の安全のためにはぜひがんばっていただきたい。
(まめ蔵)