東京から京都の知恩院まで、あるいは伊勢神宮から出雲大社までを充電なしで走り切るテスラ「モデルS」。何度か試乗記をお届けしましたが、EVの航続距離に不安を抱く人には十分な回答になるはずの500kmの航続可能距離に加えて、驚かされるのはシームレスにスルスルと速度を上げる圧倒的な加速フィールです。
0-100km/hまでの加速は4.4秒ですから公道では試せませんが、ロングクルージングでもパワー不足も電池切れも心配することなく楽しめるとなれば、円安のいま、どれくらいの値付けをしてくるかに注目していました。
じつは823万円のエントリーグレードは、60kWhバッテリーを搭載したいわばマイルド版で航続可能距離は390km、302ps、0-100km/h加速は6.2秒。
中間グレードの85kWhバッテリー仕様と85kWhパフォーマンスが航続可能距離502kmで、前者は362ps、0-100km/h加速は5.6秒、最高速は200km/h。そして、最上級の後者が416ps、0-100km/hは4.4秒、最高速210km/hを誇ります。
すでにオーダーを受け付けていますから、このモンスターEVで静かなロングクルージングを楽しみたい人はサイトを訪れてみてはどうでしょうか?
25万円の頭金で注文が可能ですが、500kmの航続可能距離を得るには、85kWモデルの933万円もしくは85kwhパフォーマンスの1081万8000円が必要ですから、価格をもっと下げると明言しているテスラの次期モデルにも要注目です。
(塚田勝弘)