テスラ・モデルSは17インチのタッチスクリーンを装備し、ナビやオーディオ、エアコンはもちろん、インターネットへの接続、エアサスの設定までほぼすべての機能をコントロールできます。
しかし、個人的にはタブレット端末型が7〜8インチを中心とする従来型のカーナビに即座に代わるかどうかは懐疑的。なぜならドライバーが一度に視認でき、頭で処理できる範囲や情報量は限られており、大画面過ぎるとかえって戸惑うことがあるからです。マツダがアクセラから採用している「マツダコネクト」もその辺りを考慮して7インチのディスプレイや表示桁数の「7プラス マイナス2」を採用しています。
アメリカ・ラスベガスで開催されていた国際家電見本市「CES2014」で、レーザーライトや先進的なメーターを披露したアウディブースで注目を集めていたのが、アウディブランドのタブレット端末「Audi Smart Display」。
タブレット端末なのでもちろん持ち運び可能で、使う際はインパネに装着します。サイズは10.2インチで、ECLIPSEの9型大画面よりも大きいですから、カーナビとして使うにはやや大きめです。
車載時にナビやオーディオを使えるのはもちろん、タブレット端末として音楽や動画、写真などを楽しめるだけでなく、車両の状態などをチェックでき、インパネからはずして助手席で使うことも可能。
ナビはA3の「アウディコネクト」ですでに採用されているように「Google Map」にも対応し、Wi-Fi対応も同様。また、Android搭載により「Google Play」も利用できますから多彩なアプリをダウンロードできます。
ドライバーが運転中にチラ見するには大きすぎるという課題も残りそうですが、先進性をアピールするクルマのディスプレイがタブレット端末になるという流れはできるかもしれません。
(塚田勝弘)