VWグループは2018年までに世界販売で1,000万台超えを目指すと共に、収益性でトヨタグループを上回り、品質、顧客満足度、従業員満足度でも世界第1位の自動車メーカーになることを目標に掲げています。
2014年度にe-up!、e-Golf等、VWグループ全体(アウディ、セアト、ポルシェ)で14車種のHV、PHV、EV投入を予定しており、2018年までにMAX40車種をラインナップする世界最大のEV、HVメーカーになるという目標も併せて公表済み。
同社はこのような背景から11月22日、今後5年間に新型車の開発や環境技術、生産設備などに約11.6兆円を投資すると発表しました。
VWのマルティン・ヴィンターコルン会長は今後も技術革新をリードする為に積極投資を続ける意向と言います。
高付加価値・高性能を謳うモデルチェンジの繰り返しで伸びて来た先進国では販売が頭打ちとなっており、新興国BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)でも先進国向けの車種を時期をずらして販売するだけでは通用しない状況。
世界の自動車各社は両市場向けに対応したクルマ作りを迫られており、VWグループについてもそれは無関係では有りません。
同社の今年1-9月の世界販売台数703万台の半数以上に当たる約360万台が実は新興国での販売が占めています。
VWは今年4月、中国での生産拡大に向けて2018年までに中国の従業員数を現在の7.5万人から10万人以上に増強する方針を表明。
中国に7つの工場を新設する計画で、うち5つは年内に稼働。2018年までに中国での年間生産能力を現在の2倍近い400万台以上に拡大する模様。
2014年以降に中国でEV販売を開始、2016年にEVの現地生産を開始する計画のようで、11月20日には「2018年までに中国市場へ少なくとも15車種のEV投入する」と発表したばかり。
中国生産の車種についても2018年までに現在の約2倍となる35車種に増やす考えと言います。
このように、VWグループは世界第1位の自動車メーカーとなるべく、早期に進出した中国を舞台に総力を上げて拡販策を展開しており、世界販売で首位を維持するトヨタも今後は米国だけで無く、新興国での販売強化が求められることになりそうです。
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