「ラディカルSR3 SL」はこんなカタチでも公道走行可【東京モーターショー】

「レーシングカーじゃないのか?」といわれればレーシングカーなんですが、でも公道走行が可能なんです、このクルマ。

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英国のラディカル・スポーツカーズ社は、アマチュア向けのレーシングカーを販売しているコンストラクターです。各国でこのメーカーのクルマを使ったアマチュアがワンメイクレースなどを楽しんでいるそうです。そして、上達してきたらアメリカやヨーロッパのル・マンシリーズに出て、「いつかはル・マン24時間レースに出たい」なんていう目標を持ったひとにもピッタリのクルマってわけです。

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そのラディカルがはじめから公道走行ができるように開発したのがこの車両です。レーシングカーのようなつくりでありながら、騒音規制、排ガス規制に対応し、保安部品を備えてナンバーが取得できるようになっています。したがって、自宅からサーキットまで自走して、サーキット走行をして帰ってくるということができるわけです。

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ただし、クルマの特性としては純然たるレーシングカー。ABSやトラクションコントロールはなく、クラッチペダルもついています。現代の電子デバイスがフル装備のスポーツカーとはちがって、それなりに心得がないと速く走れないってわけです。ただし、クラッチは公道でも扱いやすい特性になっていて、変速はパドルシフトでできるようになっています。さすがにシャシーはレーシングカーだし、強烈なダウンフォースを発生するので、公道用タイヤを履いていても、スリックタイヤを履いたヘタなツーリングカーよりコーナリングは速いとか。もちろんスリックタイヤに履きかえて走れば、よりポテンシャルは引き出せます。

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もともとがアマチュアのためのレーシングカーなので、F3なんかよりメンテナンスはシビアでなく、タイヤも安く、修理費用も高額にならないそうです。

普段は安楽で超速な現代のスポーツカーに乗っているけれど、各種デバイスのない硬派な車両でのサーキット走行も楽しみたい、なんていうオーナーのための車両です。

Radical SR3 SL

全長×全幅×全高:4100×1790×1130mm
ホイールベース:2380mm
車重:795kg
トランスミッション:6速パドルシフト
シャシー:鋼管スペースフレーム
タイヤサイズ:F205/50-15 R245/45-16
価格:1265万円(税別)

http://www.sto-radical.com

また、来年にはルーフとドアがついて、エアコンも使えるRXCも発売になるそうです。

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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