ジャガーといえばクルマ好きなら一度は憧れるはず! とは言い切れないかもしれないですが、まぁ街中で見かければ「お!」と声を上げずにはいられない存在ではないでしょう。クルマ好きといっても年代によって憧れたり、振り向いてしまったりするモデルはさまざまかもしれませんが。
1972年生まれの私だと初代もしくは2代目のXJS(XJ-S)あたりで、Eタイプもたまに見かけますが、誌面や博物館レベルで残念ながら乗ったことはありません。
クーペでもオープンでもサルーンでもいいですが、私のジャガーといえば低く構えたスポーティなイメージで、ついにジャガーもSUVを披露したとなると「ジャガーお前もか!」と思ってしまいます。
フランクフルトモーターショーでワールドプレミアとなったのは、スポーツ・クロスオーバー・コンセプトの「C-X17」。
ボディはFタイプでも採用されているジャガー得意のアルミニウム製ですが、モノコック・アーキテクチャーを紹介するためのスタディモデルといいますから、市販化されるかはもちろん分かりません。
「iQ(AI)」と呼ぶアルミニウム製アーキテクチャーは、2015年のプレミアムC/Dセグメントに投入するモデルで採用され、パワートレーンは英国で建設中の新エンジン工場で生産される予定のガソリンとディーゼルエンジンを搭載。
Fタイプにも積まれているV6ガソリンも含まれており、300km/hの最高速と100g/km以下のCO2排出量を実現するといいます。
「C-X17」に戻ると、全長4718×全幅1649mmで、トルクベクタリング・バイブレーキを搭載するなどスポーティなハンドリングを実現するなどのオンロード系SUVで、最低地上高は213mm、インテリジェントAWDを搭載と、同門のランドローバーの技術が惜しみなく投入されているのは容易に想像できます。
(塚田勝弘)