新型クラウン・マジェスタ登場 ダウンサイジングでV6ハイブリッド専用車に

トヨタの最上級モデルに位置づけられる「クラウン・マジェスタ」のニューモデルが登場しました。これまで、マジェスタといえばクラウンが6気筒なところ8気筒エンジンを積み、またボディをストレッチすることなどで上級セダンとして位置づけられていましたが、今度のクラウン・マジェスタはハイブリッド専用モデルとなることで、クラウンと差別化しています。

そのハイブリッドパワートレインは、現行クラウンが2.5リッター4気筒エンジンに2モーターを組み合わせたシステムであるのに対して、 3.5リッターV6エンジン+2段階リダクションギア付き2モーターのシステムとなっています。

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型式でいえば、旧型クラウンハイブリッドや、新旧レクサスGS450hと同じエンジン(2GR-FXE)とモーター(1KM)の組み合わせですが、クラウン・マジェスタでは微妙にエンジン出力が絞られています。なお、システム最大出力は252kW、JC08モード燃費は18.2km/Lとなっています。

上級セダンらしく安全装備は充実しています。ドアミラーの死角をレーダーセンサーによってカバーするブラインドスポットモニターやタイヤ空気圧警報システム、対向車の眩しさを防ぐアダプティブハイビーム付きLEDヘッドライト、事故時の歩行者保護機能となるポップアップフードなどを標準装備。

上級グレードのFバージョンには、ミリ波レーダーにより前方を監視、衝突を回避もしくは被害を軽減するプリクラッシュブレーキが備わります。もちろん前走車に追従するレーダークルーズコントロール機能も装備。さらにクリアランスソナーを利用した駐車場などでの急発進抑制機能も含めて、標準装備されています。

マーカー希望小売価格は、標準のクラウン・マジェスタが610万円、レザーシートも備えるクラウン・マジェスタ F バージョンが670万円。ボディカラーは、シルバーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカの4色に、メーカーオプションとしてホワイトパールクリスタルシャイン(36,750円高)、プレシャスシルバー(52,500円高)が用意されています。

●クラウン・マジェスタ主要諸元
全長:4970mm
全幅:1800mm
全高:1460mm
最低回転半径:5.3m
車両重量:1810kg
エンジン形式・排気量:V型6気筒・3456cc
エンジン最高出力:215kW/6000rpm
エンジン最大トルク:354Nm/4500rpm
モーター形式:交流同期電動機
モーター最高出力:147kW
モーター最大トルク:275Nm
ハイブリッド用バッテリー:ニッケル水素電池
JC08モード燃費:18.2km/L
タイヤサイズ:225/50R17 94W

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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