レクサスIS Fがマイナーチェンジ、430馬力の特別仕様車も登場

レクサス後輪駆動系で、もっともコンパクトな「IS」に、LS譲りの5.0リッターV8エンジンを搭載したスポーツモデルが「IS F」です。ベースといえるISは、すでにフルモデルチェンジしていますが、IS Fは継続生産、2013年9月にマイナーチェンジを受け、アップデートをはたしています。

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今回のマイナーチェンジでは、カーボン製リヤスポイラーを新採用、フロントフォグランプをLEDに変更しています。インテリアでは、ヘッドレストに『F』ロゴを立体的に表現したエンボス加工を施しているほか、ドアトリムやセンターコンソール表皮にアルカンターラを採用しました。

さらに、高速道路上などに設置されたITSスポットと双方向通信するITSスポット対応DSRCユニットを標準装備、ナビゲーションと連動して、画像や音声により前方の障害物や合流支援などの情報を受けることができるようになっています。

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標準モデルに対して7馬力アップした430馬力エンジンを積む特別仕様車「ダイナミック スポーツ チューニング」の登場も注目のニュースといえます。名前の由来は、ピストンなどのフリクションを低減した上に、クランクシャフトにピストンやコンロッドを組み付けた状態でダイナミックバランスをとっているというこだわりのV8エンジンにあります。

●IS F「ダイナミック スポーツ チューニング」エンジン主要諸元 
エンジン型式:2UR-GSE
最高出力:316kW(430PS)/6600rpm
最大トルク:505Nm(51.5kg-m)/5200rpm

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こうして滑らかでパワフルになったエンジンに対応して、剛性を高める新しい接着技術を採用したボディへとレベルアップ。カーボン製の専用フロントスポイラーとリヤディフューザーにより空力性能も高めているそうです。

また、ボディ軽量化も意識してチタン製マフラー(ノーマル比7kg軽)、オレンジのブレーキキャリパー、オレンジのさし色が入ったエンジンカバーなどが装備され、特別感を演出します。

 

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メーカー希望小売価格は、IS Fが810万円。特別仕様車「ダイナミック スポーツ チューニング」は1050万円、いずれもスポーツダイレクトシフトと呼ばれる8速ATとなっています。 

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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