イヴォークの2014年モデルが英国で発表されました。レンジローバー・イヴォークは、従来のレンジローバー、あるいはランドローバーのスクエアなフォルムを一転させ、新型レンジローバー、新型レンジローバースポーツと続く、デザイン革命の切込隊長といえる存在。その思い切りぶりは、まだまだコンサバなイメージが残る兄貴分を凌駕する大胆さが光ります。
日本でもそのスタイリングが話題になり、都内などはかなり見かけるようになりましたが、世界的にもわずか18か月で17万台を超えたヒット作になっています。
既報のとおり、新開発9速ATを搭載するほか、世界初のオンデマンド「アクティブ・ドライブライン」、7種類の新ドライバーアシスト、燃費低減、そして内外装のリフレッシュが主なメニュー。
ZF製の9速AT「9HP」は、5速の減速比が1で、6速より上はオーバードライブで燃費をより稼ぐことが可能です。
オプションで用意されるオンデマンドの「アクティブ・ドライブライン」は、時速約35km以上の安定走行時に前輪のみを駆動し、燃費とフットワークを向上。車両の状態を常にモニターすることで必要に応じて瞬時に自動で4WDに切り替えるもの。電子制御式ディファレンシャル(e-Diff)技術を使った「アクティブ・トルク・バイアシング」により、後輪左右間でのトルク配分も行い、トラクションを高めます。
さらに、いま流行の「トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキ」も搭載し、四輪間でトルク配分を制御することで、アンダーステアを軽減するなど徹底的にハンドリングを磨き上げています。
また、縦列駐車した場所から自動操縦でクルマを出せる「パーク・エグジット」、スペースの中央にクルマを駐車できる「パーペンディキュラー・パーク」、接近車両を知らせる「クロージング・ビークル・センシング」および「リバース・トラフィック・ディテクション」など7つの機能を搭載。
内外装では新しいフロントグリルやアルミホイール、インテリアのカラーオプションも新しくなっています。
エンジンは引き続き4気筒で、2.0Lのガソリン、2種類のディーゼルを搭載し、9ATなどの採用で、燃費は11.4%向上。なお、日本への導入時期はまだ正式にアナウンスされてません。
(塚田勝弘)