危険回避で人を轢く!? ニセCMが物議を醸す【閲覧注意】

はじめにくれぐれもご理解いただきたいのですが、これはメルセデス・ベンツのCMではありません。どうもドイツの映像学校の学生がコンペティションのために製作したCM形式の映像のようです。ただ、内容のブラックさと完成度の高さで、各国で話題になっています。

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アピールする内容は、自動車の危険回避機能です。舞台は1900年ごろのオーストリアのある村。村に入ってきた現代(近未来?)のメルセデス・ベンツは、道路で遊んでいる女の子ふたりを検知して、その前でちゃんと止まります。しかし、その後、凧揚げをしていて道に出てきてしまった少年を容赦なく轢き殺してしまうのです!

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そして現れる字幕が「危険が発生する前に探知します」。倒れた少年にかけよる母親が叫んでいる名前は「アドルフ!」。そう、少年が轢かれたシーンをよく見るとわかるかもしれません。少年は将来ヨーロッパを震撼させる独裁者となるアドルフ・ヒトラーだったというわけです。

もし20世紀初頭にタイムスリップすることができたら、少年期のアドルフ・ヒトラーを抹殺するべきなのかどうか……。もちろんクルマのCMとしてはきわめて不適切な内容ですが、映像作品としてはなかなか興味深い問題提起をしているものだと思います。繰り返しておきますが、ダイムラー・ベンツ社はまったく関与していない映像ですからね!

(まめ蔵)

 

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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