ヒロミ、哀川翔監督の待つゴールへ帰らず【アジアクロスカントリーラリー】

8/10タイのビーチリゾート、パタヤからスタートした2013年のアジアクロスカントリーラリー。俳優哀川翔さん率いるFLEX FEDERAL SHOW AIKAWA Racingも昨年に引き続きトヨタFJクルーザーで参戦。今年は哀川翔さんが監督に専念、スーパー耐久やスーパーGTの参戦経験もあるタレント”ヒロミ”さんにそのステアリングを託しラオスまでの2,000kmのラリーはスタートしました。

FJクルーザー
タイのパタヤでセレモニアルスタートを切るFJクルーザー

晴天の中スタートしたラリーでしたが2日目(SS1)からは雨も多く元々赤土の多い東南アジアのコースは見る見る間にドロドロ、ヌタヌタ、ツルツル。それでもヒロミさんは他のモータースポーツで培ったテクニックで常に中盤をキープ。初挑戦ながらそのタフなステージを楽しみながら走り抜く余裕すらみせました

雨中のマッドステージを走るヒロミ・安東組

快調に飛ばし・・・

時には道無き道をつき進むのだ

道無き道を突き進み・・・

時には落ちたり、ハマったり・・・

時にはコースオフしたり、ハマったりしながらも順調にSSをクリア。しかし・・・

タイのステージを走り抜けラオスの国境を越えた8/15のSS5。何台ものマシンを飲み込んだラオスの難ステージは今まで快調だったFJクルーザーにも遂に襲いかかりました。しかも脱出に難航しFJクルーザーはマシントラブルにより2WDとなりゴールまで走りきる燃料も尽きてしまったのです。

そんな状況で、クルーの出したまさかの結論は・・・・・・

「寝る!」

なんと近くの民家にお願いし、一泊してしまったのです。

ホテルで帰りを待っていた哀川監督の「まあ、これもラリー、しょうがないね~。」って、気楽なコメントは昨年までドライバーとしてこのラリーに参戦し、その厳しさを知っているから。そう、もうしょうがないのです。

 翌日の夕方帰還したヒロミさん。「いやースゴク星がきれいだったよ。あとホタルも沢山飛んでて素晴らしい一晩だったよ!」って哀川監督への第一報。多くの人を心配させた夜は一転して和やかな雰囲気に。聞いてる監督も楽しそうでした。 

哀川翔

その日予定されていた最終SSがキャンセルされ、セレモニー前に帰還したFLEX FEDERAL SHOW AIKAWA Racingは総合14位完走で今年のラリーの幕を閉じました。

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 結果は14位でしたがチームは順位より大きな大きな1ページを今年のアジアクロスカントリーラリーで刻んだ事は間違いなさそうです。

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哀川翔監督、ヒロミさん、コ・ドライバー安東さん、そしてチームスタッフに皆さん、お疲れさまでした~!

(高橋 学)