1997年に日本でもデリバリーされたSLK。初代はどちらかというと柔らかさを感じさせる顔つきで、2代目は「SLRマクラーレン」を彷彿とさせるF1ノーズなど、スポーティ路線に一転してかなり驚かされたました。それまでソフトトップが当たり前だったオープンカーの世界に、メタルトップを持ち込んだモデルの一台ではありますが、じつは元祖は1935年生まれのプジョー402エクリプス。プジョー206CCなどともに「最近」では、SLKもメタルトップのブーム火付け役といえるでしょう。
2011年に登場した3代目SLKは、今度はSLS AMGをモチーフとしたフロントマスクが印象的で走りもスポーティ。フットワークも高速になるほどスタビリティを増すという、メルセデスらしさを十分に味わえるモデルに仕上がっています。
じつは、メルセデス・ベンツの調べによると2011年の発売以来、日本国内のオープンカー販売台数1位! というのは意外な気もしますが、着実にファンを増やしている証拠です。
直近では、Cクラスなど現行ラインナップの装備充実化に邁進するメルセデス・ベンツ。SLKも例に漏れず、「SLK200」、「SLK350」にAMGスポーツパッケージを設定し、AMGスタイリングパッケージと18インチAMG5スポークアルミホイールなどでエクステリアを武装。インテリアはレッドステッチが施された専用スポーツシート、AMGスポーツステアリングなどを採用しています。
1.8Lの直噴ターボを積む「SLK200 Sports」にはスポーツサスペンション、新意匠となる18インチ5ツインスポークアルミホイールを搭載しながら価格は据え置きの770万円。
また、5.5LのV8を積む「SLK55 AMG」には、専用チューニングのAMGスポーツサスペンション、LSDなどからなる「AMGハンドリングパッケージ」をオプションで設定。マットブラックペイントにホイールカラーが変更され、AMGカーボンインテリアトリムを備えながら価格はこちらも据え置きの98万円で設定しています。
全グレード価格帯は、文字どおり6速MTの「SLK200 MT」の493万円から「SLK55 AMG」の1090万円です。
■メルセデス・ベンツ「SLK_Class」
(塚田勝弘)