愛犬を連れてのドライブを楽しむ方も多いことと思いますが、連日、猛暑が続いていますね。わたしも愛犬とともにキャンピングカーで旅をしていますが、車内での暑さ対策にはかなり心を砕いています。なにしろ我が家の可愛い子ちゃん(♀)は16歳! 若かりし頃に比べると、寝ている時間がずいぶん増えました。
犬は、身体の構造的に人間のように汗で体温調節ができません(汗腺が肉球にしかありません)。せわしなくハアハア呼吸していたら、それは「暑くてたまらない」というサインです。お散歩も涼しい朝夕がベスト。熱くなったアスファルトは肉球が火傷したり、また白内障などを早める原因にもなります。
キャンピングカーだと乗用車よりも車内の温度が上がりにくいとはいえ、お留守番させるときは色々なグッズを利用しています。
まずは扇風機。1枚目の写真の扇風機は12V用でシガーソケットから電源を繋いでいたのですが、意外と音が大きいのとメインバッテリーの負担が心配なのとで使用をやめました。現在は充電式の扇風機を利用しています。これはかなり便利!
車のドア用のウィンドーネットも大活躍します。防犯上の不安は残るものの、窓を全開できるので自然の風が入って涼しいです。虫が入らないのもイイ。
しかし何と言っても1番は保冷剤です。クールマット、クールベスト、クールピロー、はたまた冷感スプレーなどなどペット用保冷用品もいろいろありますし、また人間用のアイスパットや食品用保冷剤を流用する場合もあります。1枚目の写真、愛犬が座っているのもクールマットです。猛暑の日はこの下に、更に保冷剤を入れておくこともあります。
たいへん重宝する保冷剤ですが、ここで重大な注意事項があります。それは、保冷剤の【中身】です。凍らせても固まらないタイプの保冷剤にはエチレングリコールが入っていて、それを犬が誤飲すると中毒をおこして死に至ります。噛んで遊んでいるうちに破けて中身が出ると、エチレングリコールの甘い味に誘われて食べてしまうのです。
中身の成分が高分子ポリマー(高分子吸水剤/ペット用のトイレシートなどにも使われています)であれば多少口にしても死に至ることはありませんが、防カビ剤も入っているので楽観視はできません。噛み癖がある子はよく躾け目を離さないようにするか、使用しない方がいいでしょう。
犬は平均体温が38度もあり、犬種にもよりますが、だいたいは暑さに弱いものです。暑さ対策は充分に、また飲み水も欠かさないように注意しましょう。夏の日差しの下、いくらエアコンをかけっぱなしにしたとしても車内おきざりは決してしないでくださいね。
(松本しう周己)