日産が量産車で初めて採用したデュアルインジェクター。通常のエンジンは1気筒にひとつインジェクターが配置されますが、各吸気ポートにひとつずつ、つまり1気筒にふたつのインジェクターを設けることで、燃料の粒子を従来よりも約60%小さくすることで燃費を向上する技術で、ジュークに搭載されています。
スズキがスイフトに搭載した「デュアルジェット エンジン(DJE)」も同じく1気筒あたり2本のインジェクターを備えたもので、圧縮比アップや各種エネルギーロスの低減などにより、燃費向上を図るため今回採用されました。
デュアルインジェクターにより燃料を微粒子化することで、ガソリンがより燃えやすくなり熱効率が向上し、噴射タイミングの最適化などによりノッキングも抑制しているそうで、さらには燃焼室形状の工夫やクールドEGRの採用など、燃費向上とノッキング対策が施されています。また、ワゴンRなどでお馴染みの回生機構の「エネチャージ」も搭載されています。
これにより、従来の21.8km/Lから約21%向上となる26.4km/Lを実現し、1.2L以上のガソリン車ではトップの燃費と免税対象車の座をゲット。
気になる試乗記は後日お届けできればと思いますが、これでスイフトならではの走りの良さがスポイルされていなければ魅力的なよりコンパクトカーになっているはず。
価格は「XG-DJE」が139万7550円(2WD)、157万6050円(4WD)、「XL-DJE」が148万4700円(2WD)、「XL-DJE」が166万3200円、「XS-DJE」が160万8600円(2WD)、178万7100円(4WD)です。
■スズキ「スイフト」
http://www.suzuki.co.jp/car/swift/
(塚田勝弘)