日本でもFタイプがリリースされ、存在感を高めているジャガーがハイブリッド・スーパーカーの「C-X75」を動画で公開しました。エンジンは1.6Lの直列4気筒で、スーパーチャージャーとターボのダブル過給器により出力は502bhp、リッターあたりの出力は313bhpと世界最高レベルの出力効率を誇ります。モーターは2基搭載され390bhp、エンジンと合わせると850bhp(約861ps)/1000Nmのハイパワー、最大トルクに達します。
「C-X75コンセプトカー」は2010年に初公開され、今回は4WDのパラレル式プラグインハイブリッドとしてお披露目されたもので、アルミを得意としてきたジャガーでは初のカーボンコンポジットモノコックシャーシーに、先述したエンジンとモーターを搭載しています。
残念ながら2012年にはC-X75の量産化中止が決まっていますが、車両軽量化や低排出のエンジン研究などには大いに役立ったそうです。トランスミッションは7速自動MTで、0-160km/h加速は6秒以下、プロトタイプの最高速は320km/h超でしたが、理論上は360km/hも可能だとか。
EV走行は60km、C02排出量も89g/km以下と超一級のエコカー並みですから量産化中止は残念ですが、この成果は今後のジャガー、ランドローバー向けに活用されることになります。
(塚田勝弘)