ボッシュ、GSユアサ、三菱商事の3社が6 月20日、エコカー用バッテリー開発での協業を発表しました。
それによると3社は2014年1月に合弁会社をBOSCH本社が有るドイツのシュツットガルトに設立するそうで、出資比率はボッシュが50%、GSユアサと三菱商事が各25%とのこと。
まさにメルセデスベンツ本社が有るシュツットガルトでの新事業となる訳ですが、発表によると各社の役割は以下となっています。
GSユアサ
・次世代リチウムイオン電池の開発/生産/供給ボッシュ
・電池の生産プロセスと品質管理
・セルとシステム全体のモニター・制御、車体本体への組込み
・世界規模の販売網の提供三菱商事
・リチウム資源などの原材料や資金の調達
現在、世界的にEV普及が足踏みする要因となっているのが一充電当たりの航続距離。車両単体やインフラ整備だけでは解決出来ない大きな課題となっています。
今回3社は電池制御技術と電気化学・素材技術を駆使して電池のエネルギー蓄積容量を大幅に引き上げ、電池重量と体積を低減、2017年末までに量産技術を確立してEVの航続距離をガソリン車並に近付ける事を共同研究の命題にしています。
日経新聞が伝えるところによると、新会社では一充電に於ける走行距離を約400km以上に拡大する新型電池を開発することで電池市場の主導権を狙っている模様。
開発や受注が順調に進めば、3社は2018年を目処に日本や欧米に持つ生産子会社を新会社に統合して欧州や中国で新工場を立ち上げることも検討する予定とか。将来的にリチウムイオン電池事業全体を集約する計画のようです。
以前にお伝えしたとおり、トヨタ自動車も負極にリチウムを使い、正極に「空気」を使用してバッテリーのセル内を負極で満たした容量の大きい「リチウム空気電池」を開発中。 電池の蓄電容量が増えれば、EVだけで無く、HVでも車内の省スペース上で有利に。
今回の3社による発表は自動車各社にとって大きな意義を持つことになりそうです。
■BOSCH Japan Webサイト
http://www.bosch.co.jp/jp/
■GS ユアサ Webサイト
http://www.gs-yuasa.com/jp/index.asp
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