すでに先行予約がスタートしているスバル初のハイブリッド「XVハイブリッド」。発売日は6月末頃ともいわれていますが、ひと足先にプロトタイプ試乗の機会がありましたのでご報告します。
まずはシステムの概要と外観のおさらいから。エンジンは2.0Lの水平対向4気筒DOHCですが、エンジン始動用として大容量オルタネーター「IGS」(インテグレーテッドスタータージェネレーター)の搭載や吸気レイアウトの見直し、圧縮比やピストンリングの変更がされるなど、エンジンの高効率化も図られています。
前席の足元下あたりに配置されるモーターは、CVTのプライマリープーリーと直結されていて、アイドリングストップからのエンジン再始動時にはモーターが作動できないため、先述したIGSがエンジンを始動させます。
高電圧バッテリーやインバーター、DC-DCコンバーターなどのシステムはラゲッジルームの床下に搭載。ハイブリッドシステムを積んでもガソリン仕様よりも荷室の天地高がわずかに低くなるだけで、実質的にはほとんど変わらない積載性を実現しているのも自慢です。
また、エンジンルームにも2つのバッテリーが積まれていて助手席側にある通常の補機バッテリー、運転席側がIGSのスターター用。また、単に燃費向上を図るなら軽く済むFFとせずに、スバルらしいのがAWDにこだわっている点で、EV走行時でもAWDになるのも特徴です。
エクステリアでは、サイドミラーやリヤハッチに備わる専用エンブレム、新意匠のアルミホイール、LEDリヤコンビランプが違いで、ガソリン仕様で印象的だったアルミホイールは、ややオーソドックスなスポークデザインに変更されています。
ボディサイズは全長4450×全幅1780×全高1550mmで、ガソリン仕様と同一。グレードは「HYBRID 2.0i」と「HYBRID 2.0i-L/HAIBURIXTUDO 2.0i-L EyeSight」があり、ボディカラーは訴求色でHV専用色のプラズマグリーン・パールのほか全9色を設定しています。
インテリアもガソリン仕様と異なるアルカンターラなどのシートクロス(カラー)が用意されており、専用メーターはもちろん、シフトレバーやドアトリムの加飾なども専用デザインが与えられているようです。
■スバル「XV HYBRID」
(塚田勝弘)