レクサス「IS」フルモデルチェンジ、新設のハイブリッドは480万円から

2005年に日本国内にデビューしたレクサスISが、満を持してフルモデルチェンジ。IS350、IS250に加えて、ハイブリッドモデルのIS300hを追加したラインナップとなりました。

基本となるコンセプトは『「真の“走る楽しさ”の体現」を開発のキーワードとし、ISのDNAとも言える「気持ちよい走り」と「スポーティなデザイン」をさらなる高みへと飛躍』させることとアナウンスされていますが、そうした正常進化はレクサスのアイコンである「スピンドルグリル」を軸としたスタイリングや、様々なチャレンジから生まれたメカニズムからも感じられます。

まず、従来からラインナップされていたIS350 、IS250については、グレード名がV6エンジンの排気量を示すという基本はそのままに、350は旧モデルのトップグレードであったIS F譲りの8速SPDS(スポーツダイレクトシフト)が採用されています。さらにIS350のスポーティグレードであるFスポーツには、レクサスの上位モデルであるGS譲りのレクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)が搭載されるほか、LFAの意匠を受け継ぐ専用メーターが与えられています。

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一方、新設されたIS300hが積むハイブリッドシステムは、クラウンに搭載されているものと基本的に同一といえる2.5Lアトキンソンサイクル4気筒エンジンに2つのモーターを組み合わせたもの。システム出力 162kW(220PS)、JC08モード燃費 23.2km/Lというスペックもクラウンハイブリッドと共通。

しかしながら、プラットフォームを世代交代させたことで、二次電池をトランクルーム下に収めることができ、リヤシートの6:4分割・トランクスルー機構を実現するなど、実用性も上げています。

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IS250、IS350、IS300hのそれぞれに標準車・バージョンL、Fスポーツとバリエーションを用意、IS250にはAWDもラインナップされています。

ボディカラーは、“F SPORT”専用色ホワイトノーヴァガラスフレーク、エクシードブルーメタリックのほか、新色のソニックチタニウムに加えて、ホワイトパールクリスタルシャイン、プラチナムシルバーメタリック、マーキュリーグレーマイカ、ブラック、スターライトブラックガラスフレーク、レッドマイカクリスタルシャイン、ラピスラズリマイカという全10色を設定。

メーカー希望小売価格は、IS250が420~480万円、IS250・AWDが460~518万円、IS350が520~595万円、IS300hが480~538万円となっています。

■IS300h 主要スペック
全長:4665mm
全幅:1810mm
全高:1430mm
ホイールベース:2800mm
車両重量:1670kg
エンジン型式(形式):2AR-FSE(直列4気筒DOHC)
エンジン最高出力:131kW(178PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:221Nm(22.5kg-m)/4200-4800rpm
モーター型式:1KM
モーター最高出力:105kW(143PS)
モーター最大トルク:300Nm(30.6kg-m)
システム出力: 162kW(220PS)
二次電池:ニッケル水素電池
タイヤサイズ:205/55R16

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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