スカパラ谷中敦が語る、こだわりの大人だから乗りたい「シトロエンDS4」

個性的な自動車メーカーといえば、多くの人は真っ先に「シトロエン」を挙げるのではないだろうか。そんなシトロエンのラインナップの中でも、より個性を際立たせたラインが「DS」シリーズだ。

今回は、DSシリーズの中核を担うモデルである「DS4」にフィーチャー。DS4をより深く知るために、独自のダンディズムを持つ谷中敦さんにシトロエンを体験し、彼の切り口でDS4を語ってもらった。

東京スカパラダイスオーケストラのバリトンサックス奏者でもあり、作詞も担当、そして俳優としても活躍する彼はDS4をどう感じただろうか?

 

 

「予想がつくことだけしかやらないと、飽きがきてしまうよね。」

シトロエンの原点にあるのは「独創と革新」だ。独創と革新といえば、彼が所属する東京スカパラダイスオーケストラにも共通するこだわりがある。スカのリズムで独自の音楽を作り上げていくこと、そしてスーツを着てのバンド活動というスタイルもデビュー当時から新しかった。

そんな彼にとっても、DS4のデザインは個性に満ち溢れたクルマとして映ったようだ。トールスタイルながらクーペのようなフォルムをもち、曲線の複合が表情に満ち溢れたエクステリアは、先入観や固定概念を否定し他のブランドにはない存在感をアピールする。

 

 

「DS4は、リヤドアの取っ手がいい。」

「カッコよさが凝縮されている」と谷中さんはDS4のデザインに関してつぶやいた。なかでも、リヤドアのドアハンドルに刺激を受けたようだ。

「あえてわかりにくいのがいいですね。普通じゃなくて、人に教えてあげられる部分があるのがいい。語りたくなるのが好きですね。ウンチクを語れるのは大事じゃないかな。男にとっては。」

クーペのようにみせるために、リヤドアのハンドルはドア外板ではなく目立たないウインドウアーチ内に埋め込まれている。それが、シトロエンがDS4に仕込んだ個性のひとつなのだ。

 

 

「あたらしいことを自分たちなりにミックスしていくところに価値観がある。」

独自でありながら、人々に愛されるクルマと音楽。そこにも彼なりのこだわりが反映されている。

「完全に新しいことをやりすぎると奇抜になっちゃう。レトロとかノスタルジィを感じるものがベースにあり、そこに新しい感覚を組みあわせていくと我々ならではのものができてくるんです。」

シトロエンには長い歴史があり、なかには他の自動車メーカーにない独自の発想やこだわりも多かった。そこに、東京スカパラダイスオーケストラを通しての音楽活動と共通するものがあるようだ。

 

「そして独自のことを続けていけば古くならない。」

谷中さんは、東京スカパラダイスオーケストラの活動に照らし合わせながらシトロエンの世界観をそう語った。

「ボクらの音楽活動は、時代に寄り過ぎないように心がけているんです。そういう場所にずっといると、価値観も古くならずにいられると思うんです。」 

 

 

「一番大事なピースを埋めるための、細部なんだ」

谷中さんにとって、作詞とは「風景を文字に置き換えていくこと」だという。それはまるでジグゾーパズルを組み立てるかのようでもある。

「パズルでいちばん大事な1ピースをはめるために、そのまわりを組み立てていくのに近いかもしれませんね。「好き」と伝えるのに、ストレートに「好き」という言葉を使わずに気持ちを表現したり。」

DS4にとって、まわりのピースとはリヤドアのハンドルだったり、「クラブレザーシート」という時計のベルトをイメージした個性的で上質なシートに違いない。
そのクルマが特別な存在である、と周囲に伝えるための必要な演出なのである。

「個性的な大人に乗ってほしい。」
谷中さんは、DS4の雰囲気をそう捉えたようだ。

 

 DS4公式サイト>>> http://ds4.citroen.jp/

 

撮影/根田拓也 ヘアメイク/本岡照浩

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる