マツダCX-5のマイナーチェンジで追加された“加速スイッチ”とは?

「2012-2013 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたマツダCX-5が、2012年2月のデビューから10ヶ月というタイミングで、早くもマイナーチェンジを実施しています。

まずパワートレインでは、『ドライバーの意思で変速タイミングをコントロールできる、キックダウンスイッチを全車標準装備』したのが注目ポイントです。キックダウンとは、ATのマニュアル操作をしなくても、アクセル操作などからギアを落として加速モードになることを指していますが、従来はアクセルペダルを全開にしたことなどから車両側が判断してシフトダウンをしていました。

新たに標準装備されたキックダウンスイッチとは、アクセルペダルを全開にする手前にカチッとしたスイッチを備え、それによりシフトダウン(キックダウン)するというもの。アクセル全開から車両が判断するキックダウンだとワンテンポ遅れたりすることもありますが、このスイッチを装備することで、マニュアルモードだろうが即座にシフトダウンするので、ドライバーの意思がクルマに伝わりやすくなるということです。 

好評のクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」に負けじと、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の制御を改善することで、JC08モード燃費を0.4km/L向上させています。その結果2WD車:16.4km/L、4WD車:16.0km/Lという燃費性能になっています。

 

ボディカラーにアテンザでも人気の「ソウルレッドプレミアムメタリック」(5万2500円高)を用意したのもニュース。さらに「メテオグレーマイカ」、「ジェットブラックマイカ」を追加し、全7色となりました。

クリーンディーゼルを搭載した「XD」と「XD L Package」に、電動スライドガラスサンルーフをメーカーオプションとして設定(8万4000円)しています。

メーカー希望小売価格は205万円〜319万円。ディーゼルは100%減税、ガソリンは全車で75%減税対象となっています。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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