ハチロクレビンに女性仕様車があった!?

発売以来人気のFRスポーツカートヨタ86。その名前のモデルとなったのはカローラのスポーツモデルだったカローラ レビン最後のFR車となったAE86型、通称ハチロクであるのは言うまでもありません。
そんなFRレビンに女性仕様車がありました。それがカローラ レビンライムです。

ハチロクの印象があまりに強すぎてすっかり忘れ去られているかもしれませんが、実はカローラ レビンには1.6リッターツインカムエンジン4AG-GEU(グロス130ps)を搭載したAE86(ハチロク)と1.5リッターシングルカムエンジン3A-U(グロス83ps、後期形は85ps)を搭載したAE85(ハチゴー)の2タイプがラインナップされていました。
というわけでこのライムはハチロクではなくてハチゴーの方に設定されていたモデルです。

ボディ形状はハチロクと同じ。

写真のハチロクは上級グレードのGTアペックス(前期形)なので、グリル形状が異なりますが、ベーシックグレードのGTはライムと同じグリルでした。また後期形は全グレードで同じグリル形状となり、ますます外観からは区別がつきにくくなっています。
ただしライムを含むハチゴーのタイヤは155SR13でハチロクの185/70R13〜195/60R14よりは遙かに細く、ショックアブソーバーも細身だったりしますが、知らない人からは区別がつかないと思います。

ライムは2ドアレビンの最廉価グレードであるGLがベース。レビンなのにタコメーターがないのがライムとGLの大きな特徴ともいえます。

その代わりにメーターパネルの右側にクォーツアナログ時計が装備されていました。またハチゴーは全グレードに4速ATが設定されていました。

そしてGLをベースに以下のような女性向けの特別装備が備わっていました。
・専用樹脂ホイールキャップ(後期形)
・サイドストライプ(ライムだけの装備)
・リモコンドアミラー(GLは手動調節式)
・回転数感応型パワーステアリング(標準装備はライムとGTアペックスだけ)
・チルトステアリング(ライムとGTアペックスだけの装備)
・大型ファブリックヘッドレスト(GLは小型)
・シート上下アジャスター(ライムとGTアペックスだけの装備)
・バニティミラーつき運転席サンバイザー(ライムだけの装備)
・バニティミラーつき助手席サンバイザー(ライムとGTアペックスだけの装備)

こうしてみると今では当たり前のような装備ばかりですが、当時としては特別な装備だったんですよね。

このような女性仕様車は兄弟車のスプリンター トレノにもXLリセとして設定されていました。また各メーカーでもコンパクトカー以下のクラスには女性向けグレードを設定するのが流行していました。

現在のコンパクトカーや軽自動車はむしろ女性向け装備を標準としている感があり、その点でも時代を感じますが、もしトヨタ86に女性仕様車があったら面白そうだなって気がしました。
(松沼 猛)

 

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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