いまどき女子には『お兄さん以上、オジサン未満』が超モテる!?

最近、芸能界などで話題の年の差カップル。
芸能界とはトンと縁の無い私の身近にも、そのトレンドの足音がします。20歳前後、あるいはもっと年上の男性とお付き合いしていたり、片思いしている女性は大変多いです。
もちろん芸能人ともなると、オジサマ年代といえども若々しかったりお洒落な生活をしていたりするでしょう。また『わりとお金持ってるオジサマ×若いオンナノコ』という組み合わせは、いっそトラディショナルですらあります。
しかし昨今の年の差シーンには、そういう従来のオジサマ好きとは一線を画す新しい時代の風を感じるのです。
ポイントは『お兄さん以上オジサン未満』です。
私の周りの女性達にモテている年上の男性達は、おおよそ30代後半から40代全域。別にIT社長とかではなく、普通のお勤めの人達です。
そんな彼らに入れ込んでいる女性達の気持ちを聞いて参りました。

【お兄さんとオジサンの狭間で揺れる姿を愛でる派】

最近のオジサン未満の人達は、見た目もノリも若い方がとても多いです。そんな表向きのヤング加減とは裏腹に、体調や言動に『おとうちゃん』な感じが見え隠れするのが良い塩梅、ということらしいです。
具体的にどんな時にグッとくるのか聞いてみました。
・私からみたら全然お兄さんなのに、自ら「オジサンだから」とか言ってる様子が愛おしい。(23歳/製造業)
・「オジサンだから」とお腹の出っ張りを気にしながら、全然老け込む気が無いのもかわいい。(同上)
・でも気を抜くとすぐ尿酸値とかの話になる。恋愛をしていて一番ドキドキしちゃう瞬間が彼の健康診断の結果発表。(同上)
・最新のデジタル機器に囲まれて仕事しているのに「俺は携帯の画面からハミ出る長さのメールはできない!」と豪語していて萌えた。(27歳/飲食店勤務)
・突然走ると、頭の中のイメージと現在のパフォーマンスの間に差がありすぎて転ぶらしい。介抱したい。(25歳/スナック勤務)

それって、ただのオジサン好きでは・・・?
そう思って聞くと、皆さん違うそうで。オジサンに見えないのに、軽く弱って来ているところがイイという事みたいです。

【若い男性の気負いが苦手派】

年上が好きというよりは、若い男性が苦手という女性も一定数います。
・同年代の彼だと、ついお互い張り合ってしまい喧嘩になる。(22歳/フリーター)
・若い男性と仕事の話をすると「いかにオレが出来る人か」もしくは「アツいオレの志」を語られたりして鬱陶しい。オジサン未満は「仕事なんて、きらいだよ」と笑いながらも責任感と愛を持っているのが感じられて、カッコイイ。

オジサン未満の方々の、嫌な思いも嬉しい経験も沢山しながら淡々と働き続けている所が魅力みたいです。こと「仕事」に関しては、静かな諦観と腰の据わった誇りが素敵というのは、私も共感しました。

【とにかく楽チン派】

男女間にトキメキよりも安らぎを求める女性にも、オジサン未満は大人気です。
・いろいろな事に良い意味であきらめがついていて楽チン。(21歳/販売業)
・スッピン、スウェットで立て膝ついて焼酎を飲んでいても「○○ちゃんは山賊のお頭みたいで可愛いね」だって。(22歳/フリーター)

オジサン未満ともなれば、長く一緒に暮らした女の3人や4人はいるので、女性には結構ガサツだったりヒステリックだったりする部分があると骨身に染みているのでは。「まあ女と付き合うってこんなもんだろ」と収めてくれがちで楽チン、といったところでしょうか。

【バブル期のお姉さん達に感謝派】

オジサン未満は、女性の扱いや遊び方のスマートさがグンバツ!という意見も聞かれました。そこは個人差なんじゃ・・という気もしますが。
・若い時分が好景気だった人たちは、女性をお姫様扱いするのが上手。しかもワガママを言われなれているので、普通に聞き分けが良いだけでイイ子イイ子される。(23歳/自称モデル)
・今までデートした中で、クルマで迎えに来てくれたのはオジサン未満だけ。(28歳/料理人)
・バブルの頃のお姉さん達、オジサン未満達を調教しておいてくれてどうもありがとう! おかげで今、私達とてもいい思いをしています!(25歳/無職)

えっと、最後のヤツは完全に喧嘩を売っていますね。
ここへ来てクルマとか、ちょっといいお店だったりという古典的なデート観を重要視する女性もいる事が判明。しかし、クルマで来てくれた事自体に感動、という論調に不景気感があっていじましい気もします。軽じゃイヤとか言わないところがニューウェーブなのではないでしょうか。

というわけで様々な意見がありますが、やはりワカモノ的な外観やノリを保ちながらも、少々くたびれてメロウな味わいを醸し出しているところが人気の秘密なのではないかと思いました。
今一番アツいのは「バツイチ、子無し、正社員」と言い切る猛者も。
また「大きな声じゃ言えないけど、制度的にね・・・。お得なのよ、年の差婚。」
「何が?」
「年金が」
ああ、もういいです。本当に大きな声で言わないで下さい。センシティブな話題すぎる!
と焦ったりもしました。
不景気の申し子として、生まれた時から若干お疲れムードな20代女性と、若い頃必要以上に元気だったせいで老け込めないままくたびれてきたオジサン未満のカップル、これからも増えて行くのではないでしょうか。
最後に、関係ないですが、いくら厚かましいと言われようが私自身は初婚ピチピチのヤングボーイを常時大募集しています。よろしく。
(くぼきひろこ)

 

この記事の著者

くぼきひろこ 近影

くぼきひろこ

もともと一族郎党モーター好きな家庭に生まれたんですが、なぜか私だけ車にあまり興味がなく…。偶然のご縁があってクリッカーと関わるようになりました。様々な車やその周りの人々と出会いに恵まれ、最近なんとなく「あれ?車、もしかしてすごく好きかも??」そんな思春期のような心持ちです。
知識も経験もほぼゼロからスタート。そして今も限りなくゼロに近いですが、車愛の萌芽をたよりに、いつか一番好きなスタイルを見つけられたらと思っています。
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