数々の緊急車両の中で、何より優先されるべきクルマが救急車。しかし、ロングボディの1BOXやワイドボディを纏った救急車は、狭い場所や渋滞の多い所では、なかなか早く現場に到着できません。
そこで登場したのが救命バイク。パっと見は白バイですが、救急車に先行しいち早く応急手当てを行う為のバイクです。
動画に登場する「救命ライダー」と呼ばれる白バイは、ホンダCB400をベースとしたバイクで、応急手当に必要な酸素マスクや輸液等を搭載し、いち早く現場に駆けつけ応急手当てを施します。
救急車が到着したら、救急車の隊員と、救命ライダーの4名で救護活動をし、速やかに救急車で病院へ搬送します。
心肺停止から約3分で救命率は20%と言われており、総務省消防庁が発表した平成22年度の救急車到着時間の全国平均は8.1分という統計からも、救命ライダーは救命率向上の為に欠かせない存在と言えそうです。
動画に登場する 群馬県太田市消防本部の「救命ライダー」を初め、全国各地で救急バイクを導入している地域がありますが、救命率向上のためにも、是非とも全ての地域に配備してほしいですね。
(井元 貴幸)