日産がスマホと連動した電気自動車自動運転システムを公開【CEATEC JAPAN 2012】

電気自動車が一気に表舞台に立った感がある「CEATEC JAPAN 2012」。ここで注目を集めていたのが日産リーフを使用した自動運転システムNSC-2015です。NSC-2015は、車両全周カメラによる周辺環境認識技術を備えたリーフと、スマホを用いた、4Gモバイル通信による車両遠隔モニタリングシステムで構成されています。このシステムの場合、地下駐車場などでも正確な周辺環境認識が可能なのだとか。さらにスマホと連携した、さまざまなアプリを利用することも可能となっています。

デモンストレーションでは、スーパーマーケットへの買い物などの利用を想定。目的地の施設入口でクルマから降りたドライバーは、スマホからリーフに自動駐車を指示します。

指示を受けたリーフはヘッドライトとステアリングのランプを点灯させて自動運転を開始します。この時全周囲カメラが停止線などを認識してリーフは自動的に停止し。カメラが安全を確認後再発進します。

そして周辺環境を認識しながら駐車場の空 きスペースを探します。

目的の駐車エリアを検知すると、駐車枠内への自動駐車を開始。


将来的に非接触型充電設備が備われば、その場で自動充電も可能です。

駐車中はセキュリティシステムがが起動し、もし車上荒らしなどが現れても、ドライバーへ自動通報します。またドライバーがスマホから指示をしてクラクションを鳴らすなどの威嚇も行なえます。

そしてにドライバーがスマホを操作すると、リーフは自動的に発車してドライバーの元に戻ります。

無人のクルマが自動的に動いたりステアリングを切って走る様子はあまりに新鮮すぎてギャラリーも目が釘付けになっていたようです。将来的にこのシステムが完備されるようになれば、駐車場バトルもなくなるのかもしれませんね。
(松沼 猛)

【写真ギャラリーをご覧になりたい方は】 https://clicccar.com/2012/10/04/200533

 

 

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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