カロッツェリアの新型「楽ナビ」は手をかざすと画面が変わる“エアージェスチャー”搭載【CEATEC JAPAN 2012】

10月2日の特別招待日を経て3日から一般公開された「CEATEC JAPAN 2012」でカロッツェリア『楽ナビ』のニューモデルが発表されました。2DINに加えてポータブルタイプを用意し、全9機種をラインナップ。『楽ナビ』にポータブルタイプを追加して『エアーナビ』を統合し、『エアーナビ』と『楽ナビLite』は消滅。『サイバーナビ』と『楽ナビ』の2ブランド体制になります。

ナビの中央下側にセンサーがあり、地図画面に手を近づけることで画面下側のランチャー(機能一覧)と画面右側のオーディオ画面が表示されます。最上級の「AVIC-MRZ009」の店頭予想価格は12万5000円でフルセグ、Bluetoothに対応

『サイバーナビ』にAR(拡張現実)を採用し、さらに、ARをフロントウインドウに映し出す「AR HUD」を搭載するなど、まさに開拓者にふさわしいパイオニアだけに2年ぶりに登場した新型『楽ナビ』にも画期的なインターフェイス“エアージェスチャー”が用意されています。

フル地図画面に手を近づけると、地図画面下側によく使う機能が表示される「お出かけランチャー」が表示されたり、手を左右に振るだけで地図の拡大・縮尺ができたりするなど、近未来を描いた映画のワンシーンのようでなかなか斬新です。

こちらはポータブルタイプの最上位モデル「AVIC-MRP009」。店頭予想価格は8万円で、クレードルにエアージェスチャーのセンサーと地デジチューナーを内蔵

手を近づけるだけでなく、右振り・左振りを判別するセンサーをナビ中央の下側に設置し、それぞれの動きに連動する操作を設定することで、よく使う機能を手振りで操作できるといいう仕組みです。手の前への動き、横への動きで画面が変わるわけです。

画面をタッチすると指に振動が伝わるアルパイン、ジェスチャーコマンドを採用するソニー(ナブユー)、最近ではスマホのようなフリック・オペレーションを採用するクラリオンやストラーダなど、カーナビのインターフェイスは多様にありますが、このエアージェスチャーは、慣れればより安全にストレスなく頻度の高い操作ができそうで、エアージェスチャーの「練習モード」も用意されています。

その他では、1秒間に10回自車位置精度を測位する「10Hz測位」による正確な自車位置表示に加えて、単なる目的地履歴ではない「よく行くランキング」などの採用も新しい点といえるでしょう。

なお、より安価なモデルとしてエアージェスチャー非対応機種を2DINタイプのみに3機種設定。また、ポータブルタイプはすべてエアージェスチャー対応で、4チューナー×4アンテナを搭載したフルセグ(12セグ)対応モデルやワンセグモデルを設定しています。

9機種も設定するため、モデル選びが難しそうになりますが、エアージェスチャーが必要か不要か(2DINかポータブルタイプか)、フルセグやワンセグか、ポータブルならサイズはどうするかで絞っていきましょ
う。
(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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