北海道・知床岬クルーズレポート【車中泊女子の全国縦断記】

キャンピングカー生活をはじめた年の2005年、知床観光船『おーろら』に乗りました。往復約3時間45分、知床岬まで行くコースで¥6,500! 奮発したものです…。

しかしあれから早7年。当時はオモチャ並みのケータイカメラで撮影していたので、そろそろ撮り直したい。でも同じ船に乗るよりは、もうちょっと違うコースも味わいたい。

『おーろら』は船が大きく定員も多いので知床観光船の中ではもっとも格安(これでも)なんですが、その代わり、あんまり岸に近づけないのです。

cafe FOX

観光船は他にも数社あるのですが、たまたま駐車場が空いてて停めやすかったという縁で?『知床クルーザー観光船FOX号』に決定!

それというのも、観光船各社が建ち並ぶ通りは狭くて、どこも駐車場は4〜5台分程度。大型キャンピングカーで行くには忍びない雰囲気なのです。

『おーろら』の乗船場がある海に面した行き止まりに有料の町営駐車場(ウトロ地区公設駐車場)があり、乗用車96台/大型車18台、バイク 一日 100円/普通車 最初の1時間まで200円、1時間を越えると400円/マイクロバス 最初の1時間まで400円、1時間を越えると800円/大型車(バス・トラック等)最初の1時間まで500円、1時間を越えると 1,000円となっています。

知床クルーザー観光船FOX号 

わたしが乗船したのは、こちらの『ブラウン・ベア』号。知床岬まで行くコース(往復約3時間8,000円)、ルシャコース(往復約2時間5,000円)、カムイワッカコース(往復約70分3,000円)があり、ヒグマのポイントだというルシャコースにしました。ただ単に岬まで行く予算がなかったからでもありますが(^o^;  こちらは『FOX-2』号より小型の31フィートなので、かなり岸に近づけるのではないかと期待!

この日は朝から雨の予報だったらしいのですが(いつも天気予報を見ていない)、なんと快晴! あっつい!

知床クルーズ(フレペの滝)

中央に写っているのは『フレペの滝』、水がはらはらと流れる様子から、通称「乙女の涙」と呼ばれています。こちらは知床自然センターから散策路で歩いて行けるので、後日またレポートします。

知床クルーズ(シーカヤック)

シーカヤックも気持ち良さそうです! 知床には様々なネイチャーガイドがあり、初心者から上級者まで、さらに冬は流氷シーカヤックまで楽しむことができます。

知床クルーズ(オジロワシ)

オジロワシを発見! えっ、小さくて見えない!? ホントは大きいんですよ。この日は珍しくカモメと上空バトルしてるところなど5〜6羽くらい見ることができました。

知床クルーズ(カムイワッカ)

カムイワッカの滝。こちらの上流は有名な『湯の滝』で、今の時季はマイカー規制中なのですがシャトルバスでのみ行くことができます。そちらも後日またレポートしますね。

知床クルーズ(ヒグマ)

今回のメインイベント! ルシャにて、本当にヒグマが見れましたー! 親子が二組です。双方、見計らいながら距離を保っています。えっ、小さくて見えない!? 1頭にしか見えない!? これでもけっこう近づいてくれたんですけどね… バズーカみたいな望遠レンズが欲しい!!

いくら小型クルーザーとはいえ、岩礁だし波で揺れるし岸に近づくには限界があります。慣れているのかもしれませんが操船がすっごい巧いです。ちゃんと、すべての乗客から見えやすいように船首を回してくれます。

ちなみに“ルシャ”とはアイヌ語で「浜へ降りていく道」という意味だそうです。断崖絶壁が多い知床半島では、このような砂浜っぽい場所は貴重なのでヒグマの出没する頻度が高いのでしょうね。

知床クルーズ(知床連山)

帰りは沖の方を通って一気に帰港します。今回は残念ながらイルカには出逢えませんでしたが、お天気にも恵まれ知床連山もバッチリ見えました。

スタッフさんも気配り上手で好感が持てます。行きは暑いくらいだったけど、クルーザーだから風を強く浴びるし帰りは雲って寒いくらいに。すかさず「寒い方いらっしゃいませんか?」とジャンパーを差し出していました。

そうそう、ワタシはけっこう船酔いするタイプなんですが、眺めを堪能できたお陰かまったく大丈夫でしたよ。ただファインダーを覗いて揺れに耐えている時は、ちょっとヤバかったですが(^_^;

■知床観光船おーろら(公式サイト)
http://www.ms-aurora.com/shiretoko/index.html

■知床クルーズ一覧(知床斜里町観光協会) 
http://www.shiretoko.asia/shiretoko_shipexperience.html

■cafe FOX(知床クルーザー観光船FOX号 公式サイト)
http://www.hitcolour.com/cafefox/cruise/

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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