北米向けレクサスハイブリッドの生産が九州からカナダへ移ります

為替や関税など、様々な事情からグローバルな生産体制の最適化が自動車メーカーに要求されていますが、国内生産300万台体制にこだわるトヨタも、そうしたトレンドにのっています。 

北米で人気のレクサスRXについて、カナダ・ケンブリッジ工場の生産体制を強化することを発表しました。

投資額は1億ドル以上。それにより、2014年初頭にはケンブリッジ工場で生産しているレクサスRX350の生産能力を増強するとともに、レクサスRX450hの生産を開始するということです。

具体的には、RX350の生産能力を年間約8万9000台に、RX450hの生産能力は約1万5000台とする計画ということ。 これによる雇用増は約400名といいます。

なお、現時点で北米向けレクサスRX450h・RX350を生産しているトヨタ自動車九州については、他車種の生産台数増加もあり、カナダへの生産移管により生産規模が大きく変更することはないとアナウンスされています。

はたして300万台体制を維持して、国内空洞化を回避できるのか。トヨタの踏ん張りに期待しましょう。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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