欧州メーカーを中心にトレンドとなっているダウンサイジング・エンジンは、小排気量+過給器というもので、その過給装置としては効率性に優れたターボチャージャーが主流となっています。
しかし、このターボチャージャーは消耗品であって、ある程度の距離や期間によって交換が必要になるパーツです。ダウンサイジングによるガソリンターボの普及、そしてディーゼルターボの増加によって、その交換機会が増えることが予想されるといいます。
ターボチャージャー・ユニットはそれなりに高価なパーツなので、交換は高コストなメンテナンスメニューとなるわけですが、もともとダウンサイジングというのはエコノミーを意識している部分もあり、メンテナンスコストが嵩むことをきらうユーザーも少なくありません。
そこで注目なのが再生パーツ。グローバルな大手サプライヤーのデルファイが、その市場へのアプローチを宣言しています。
デルファイが提供する「リサイクルターボチャージャー」は、純正部品として供給されているのと同等の状態に仕上げられるということ。また可変ジオメトリーなどの複雑な最新技術もカバーするといいます。
現時点で適応するメーカーは、BMW、プジョー、ルノー、フォルクスワーゲンなどということですが、デルファイによれば、ユーザーのコスト負担を抑えると同時に環境負荷も軽減するグリーンで持続可能なメンテナンス手法として、いままで以上に「リサイクルターボチャージャー」が注目を集めるだろうということです。
(山本晋也)