スバルの7人乗りミニバン「エクシーガ」がマイナーチェンジ。外観では変更点が目立ちませんが、その中身はフルモデルチェンジにも匹敵するといえる、大きな変更を受けています。10のポイントにわけて、その進化を整理してみます。
その1 2.5リッターエンジンが新しくなった
エンジンラインナップは、2.0リッター自然吸気、2.5リッター自然吸気、2.0リッターターボとなっていますが、そのうち2.5リッターエンジンが一新。新世代ボクサーのFB25型へスイッチされました。
その2 リニアトロニック(CVT)が進化した
その2.5リッター新世代エンジンに組み合わされるリニアトロニック(CVT)は、すでにインプレッサやレガシィに搭載されている軽量・コンパクトなユニットとなっています。
その3 アイサイトがver.2になった!
スバルの「ぶつからないクルマ」というコピーでお馴染みのアイサイトがver.2へ進化しています。これにより、従来以上に安全性と利便性が向上しています。衝突被害軽減ブレーキの対人認識性能が上がっただけではなく、全車速追従機能付クルーズコントロールやAT誤発進制御なども実現しています。
その4 アイドリングストップ機構がついた
新世代ボクサーと新リニアトロニック、それにアイサイトを搭載したグレードにはアイドリングストップ機構も装備。燃費改善につながっています。
その5 ボディカラーに新色を4色追加した
外観では新しいホイールデザインが目立つところ。さらに、「アイスシルバー・メタリック」、「ヴェネチアンレッド・パール」、「ディープチェリー・パール」、「ディープシーブルー・パール」といった新色も用意されました。
その6 2列目シート中央席に3点式シートベルトを採用
法規対応という意味合いもありますが、2列目中央席にシートバック内蔵タイプの3点式シートベルトを採用して、安全性を向上させています。
その7 サスペンションの改良
パワートレインばかりでなくシャシーも改善。フロントサスペンションに新バルブ・ダンパーを採用することで微小な入力に対応しています。また、リヤサスペンションでは、ラテラルリンクをピロボールブッシュとすることで忠実なハンドリングを実現。電動パワーステアリングの制御も見直しているということです。
その8 鏡面を広くした新型ドアミラー
新しいデザインのドアミラーは鏡面を広くしたもので、後方の視認性を向上しています。
その9 ブレーキが優先するオーバーライド機能を追加
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだときに、エンジン出力を絞り、ブレーキを優先する「ブレーキオーバーライド機構」を2.5リッターグレードに採用しています。誤発進機構とあわせて事故を未然に防ぐといえます。
その10 人気のメーカーオプションを標準装備化
そして、全グレードについて装備を充実。人気メーカーオプションのクルーズコントロールとクリアビューパック(フロントワイパーデアイサー/撥水加工フロントガラス)を全車標準装備としています。
2.5リッターを中心に確実に進化した新型エクシーガ。メーカー希望小売価格は2,184,000円~2,929,550円となっています。
(山本晋也)