シトロエン DS5の独創的装備「ウォッチストラップ」とは?

シトロエンDS5が日本でも発表になりましたが、まだ新しいDS(DS6?)があるそうですから楽しみですし、プレス発表会では“日本では古くて新しいブランド”とシトロエンをアピールしていましたから、ディーラー網の充実化と合わせて、いままで同銘柄のお客ではない層からも確かに注目度は高まりそうです。

Cクラスのセダンと比べると全長は短く、幅は広く、全高は少し高め。Cクラスのワゴンと比べると80mmくらい短い

シトロエンの魅力といえば、やはり独創的なメカニズムや装備でしょう。でもお家芸のハイドラクティブは装備されません。また、センターパッドが固定されるセンターフィックスステアリングも残念ながら未装備です。

DS5はワゴンでもクーペでもないクロスオーバーフォルムに加えて、ヘッドライトからドアミラー手前まで延びるサーベルラインが目を惹きます。でも個人的にはヘッドアップディスプレイやシトロエン初のスマートキーシステムでもなく、「ウォッチストラップ」と呼ぶ時計のバンドをイメージしたというオプションの本革シートが最大の見どころに感じました。座ってみるとレザーシートなのに背中のフィット感が高く、夏場でもムレにくいんじゃないかな、という印象です。

確かにこんなシート柄は見たことがありません。「ウォッチストラップ」のクラブレザーシートは電動調整&シートヒーター付きで45万円のオプションです

400万円からの価格となると、Cクラスや3シリーズなどの強力なライバルがひしめきますが、個性や独創性という意味では敵なしという印象です。もちろん、乗り手を選ぶキャラなのは間違いありませんが。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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