間もなく梅雨の季節がやってきますが、「洗車をすると、雨が降る」っていう確率結構高くありませんか?せっかく愛車を綺麗にしたのに・・・、なんていうがっかりした気持ちが大き過ぎて、記憶に強いイメージとして残っているだけなのかもしれませんが・・・。
こんなに一生懸命洗っても雨が降ればガッカリ
しかし、雨の日こそ洗車をお勧めしたい理由があるのです!厳密には、雨の前後です。
【雨が降る前に洗車する理由】
ボディについた汚れに酸性雨が当たると、「酸化共鳴」という現象が起きる。これは、酸化物は酸性の物質に触れると更に酸化を繰り返すという現象で、ボディの汚れが酸性雨で落としにくい頑固な汚れに変化してしまうというもの。その上、塗装・コーティング・ワックスをも酸化させ、くすみの原因になるという。だから、雨が降りそうなときは洗車してボディを綺麗な状態にしておき、「酸化共鳴」が起きないように準備しておくのがベスト。
雨が降る前の洗車はムダではない!!
【雨が降った後の洗車の理由】
雨が降った後、今度は太陽光がボディにダメージを与えます。酸性雨と紫外線が結びつき塗装面にダメージを与えます。また先ほどの「酸化共鳴」が起きたボディに紫外線が当たると酸化反応はさらに活発化し、ボディへのダメージがさらに強くなります。酸性雨は洗い流し、きれいに拭き取りましょう。
雨が上がった後のケアも大切
雨の日の洗車を勧める理由はもうひとつ、晴れた日は太陽熱によるボディへの悪影響がある為。塗装面の温度が高くなると、人間の毛穴のようなミクロ単位の穴が開く事がある。その状態で洗車をすると、穴の中に洗剤や水が入り、ムラやくすみの原因に。また、水が早く乾き、乾燥した汚れをスポンジやタオルで擦るとキズの要因にもなりうるため、朝夕の涼しい時間帯で洗車を行うなど、ボディがある程度冷えた状態でするなど注意が必要である。
炎天下での洗車は避ける。あと写真のような洗い方もNG
雨の降る前、降った後の洗車など、マメなケアが愛車を長持ちさせるポイントである。だから、「洗車すると雨が降る」で、良いのだ!!
洗車機も上手に活用して梅雨の時期を乗り切ろう!
(武井 正行)