日本の国内市場ばかりを見ていると、自動車マーケットは縮小傾向にあるように感じるかもしれませんが、世界的にはまだまだ成長産業。
ゼネラルモーターズは、シボレーブランドの2012年第1四半期(1~3月)の世界の新車販売台数が、前年同期比6.5%増の118万台を達成したことを発表しました。シボレーブランドとしては6四半期連続の伸びで、シボレーはグローバルでのシェアを6.3%に増加させています。
シボレーというと色々なイメージがあるでしょうが、基本的にはリーズナブルな入門ブランドという位置づけ。グローバルマーケットでみるとアジアではシボレー セイル、南米ではシボレー コロラド、北米ではシボレー スパークというコンパクトカーが今後のシェア拡大を期待されています。
その一方で、スポーティなブランドというイメージも構築。WTCCでも活躍するシボレー クルーズは、同ブランドにおける世界的ベストセラー。第1四半期には、前年同期比20%増の180,000台以上を販売したとのこと。
高級ブランドの伸びも著しいといわれる昨今ですから、富裕層向け商品で勝負する時代とも思いがちですが、シボレーといういちブランドだけでは言い切れないとはいえ、シボレーが過去最高を記録するほど、グローバルには自動車の大衆マーケットも伸びているといえそうです。
(山本晋也)