マイナーチェンジでプリウス30の「走り」が劇的変化! 【動画】

受注絶好調のトヨタ アクアと並んで昨年12月にマイチェンされたプリウスですが、車両価格が7~12万円もアップしたにもかかわらず、1月度は2.9万台、2月は3.6万台(プリウスα含む)と相変わらずハイペースで売れ続けているようです。

今回の車両価格アップはアクアの価格帯との整合性をとる為では?と勘ぐりたくなるところですが、実際はどうなのでしょうか。

変更部位で目につくのはエクステリア・パーツ(バンパー、ランプ)のデザインですが、噂では今回のマイチェンで「走り」の質が大きく変わっているとか。

そこで、以前の記事「超売れっ子、トヨタ アクアを兄貴分プリウスと比較試乗!」でもお伝えしたとおり、実際に試乗して確かめてみることに。
新型プリウスの「走りっぷり」を動画に収めたので、まずは御覧下さい。

[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=GWXN1XHm0lo

走り出してすぐに「オッ!」と思うのが乗心地の違い。MC前モデルでは乗心地がやや荒い感じで、突起乗り越え時にドスン、ドスンという上下振動が伴いましたが、マイチェン後は滑らかで違和感の無いものになっています。

フロントサス回りやフロアトンネル部、リヤドア回りのスポット打点増しや床下補強材の追加などによるボディ剛性アップと、それが可能にしたショックアブソーバの減衰力見直し(柔らかく)が功を奏しているようで、乗心地が明らかにマイルドになっています。

もう一つはキャビンの静粛性向上。先回の試乗と同じコースで確認しましたが、エンジン透過音や車外からの侵入音が低減されています。流石に上り坂でのエンジンの唸り音は相変わらず聞こえてきますが、それもやや抑え目なレベルに。

これはエンジン本体のフリクション(摩擦抵抗)低減や吸気系見直しによるこもり音対策に加えて、ダッシュパネル(エンジルーム隔壁)部のサイレンサー(吸音材)の穴詰めやキャビン内に追加された吸音材の効果によるもの。

細かいところではパワステの操舵フィーリングにも手が入っている模様。これら数々のレベルアップの効果が走り出して直ぐにその違いが実感できる程の変化に繋がっているようです。

参考までに従来モデルの走りと比較してみると、その違いが動画上でも判るかもしれません。

[youtube width=”560″ height=”335″]http://www.youtube.com/watch?v=oQXD6RrbeeI

結論として、車両価格は確かに若干アップしましたが、「走り」の質や「静粛性」が向上しており、価格に十分見合った「正統派」のマイナーチェンジと言えそうです。

<外部リンク> TOYOTA  PRIUS

Avanti Yasunori

【画像がすべて見られない方は】 https://clicccar.com/?p=123731 

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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