春こそ気をつけたい雪道の泣きそうになった思い出・その1【車中泊女子の全国縦断記】

道の駅『飛騨古川いぶし』
目覚めると、そこは雪国だった。

九州ではやっと春の兆し、梅が開花しました。
それでも今年は例年よりも10日ほど遅れているのですが、東北ではまだまだ雪が降り積もっているのですから別世界のようです。

九州人の感覚だと、3月はもう春、桜の時季を過ぎたら初夏と思ってしまうのですが、そのせいで旅先で酷い目に遭った事があります。

某年04月21日、道の駅『飛騨古川いぶし』(岐阜)にて停泊。
朝、寒くて目が覚めたら辺り一面銀世界でした!
さすが標高1000m、さすがDoCoMo圏外(当時)。
道の駅近くには『神明水』という湧水があるので汲もうと思っていたのですが、とてもそれどころじゃない。

そしてその日は富山県の国分海岸まで行かなくてはならない用事があったのです。
でも、それまでかつて一度も雪道を運転した事がなかったのです。
もしアイスバーンにでもなっていたらどうしよう…お昼になったら止むかな、溶けるかなぁと待ってたら、止むどころかどんどん積もる一方。
道の駅の方に聞いてみたところ「行くなら早いうちがいい」とアドバイスを受け、意を決して出発。
幸いアイスバーンにはなっておらずシャーベット状でした。

県道90号をゆ〜っくり下り、国道41号に出たら道路に雪もなく「な〜んだ良かった〜」なんて思っていたら、その先の数河高原あたり(峠道)が猛吹雪。
ワイパーの下にみるみる雪が固まり、視界が半分に…。こんな経験も初めてでした。
フロントの雪を払うべく外へ出たら、あっという間に雪まみれ。泣きそう。

ところが県境を越えて道の駅『細入』に着いた頃には、嘘のようにシトシト雨に。うちのクルマ、どっから来たんだよってな感じで雪まみれ。恥ずかしー!
しばらくネットしたりして雪解けを待ち、ここからは快適に国道41号〜国道8号をひた走り国分海岸に到着。すっかり雨も上がっておりました。というか雨が降っていた気配もありませんでした。
翌日はお天気にも恵まれて汗ばむ陽気となり、ますます「あれは何だったんだ」という気分に…。

山をナメてはいけません。いい勉強になりました。

 

(松本しう周己)

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この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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