EVでもハイブリッドでもない第3のエコカーにも注目が集まっていますが、その中でも期待を集めるスカイアクティブがフル搭載されたマツダCX-5が登場しました。
すでにデミオでガソリン・エンジン、そしてアクセラでガソリン・エンジン+6速ATが登場していたわけですが、ついに完成! というわけです。
そこでCX-5の特徴を見ていくことにしましょう。
注目のディーゼル・エンジン、スカイアクティブ・ディーゼルですが、圧縮比を世界一低い14.0としたことが特徴で、簡単に言えばガソリン・エンジンに近づけたディーゼルと言えるでしょう。
圧縮比が低くなっても専用形状のピストンや1回の燃焼で最大9回の燃料噴射と可変バルブリフト機構などが備わって、燃焼を安定させています。ターボも大小2個のターボを運転領域によって使い分ける2ステージターボとしたことで、低回転域では小さなタービン、中回転域では大小2つ、高回転域では大きなタービンを使ってより多くの空気を過給します。
また以前ディーゼルに乗っていたことがある方は、気温が低いときの始動や、アイドリングストップが付いたことに不安を覚えるかもしれません。ですが低温時の始動も問題ないうえ、アイドリングストップの再始動も上記の技術によって世界最速、0.4秒を実現しています。
もちろん世界で一番厳しいと言われる、日本の排出ガス規制、ポスト新長期に適合していますから、昔のディーゼルとは別物。排出ガスもクリーンです。
加えてディーゼル・エンジンはガソリン・エンジンよりも高圧縮のため頑丈に作る必要があったのですが、低圧縮比の実現によって薄肉・軽量にできたこともトピックですね。
結果CX-5のディーゼル仕様(6速AT)のJC08モード燃費は、最高出力175ps/4500rpm、最大トルク42.8kgm/2000rpmを実現しながらも、2WDで18.6km/L、4WDで18.0km/L。
これは日産エクストレイルのディーゼルであるGT(4WDのみ)の13.8km/L(6速MT)、14.2km/L(6速AT)、ハイブリッドのレクサスRX450h(電気式無断変速機)の17.4km/L(2WD)、16.8km/L(4WD)よりも好燃費。
ガソリンを作る際に、ディーゼルの燃料である軽油もできてしまうことは以前にも紹介(https://clicccar.com/2011/05/05/20759)しましたが、
現在、日本ではディーゼル車が少ないことから軽油が余ってしまい、軽油を輸出している状態です。
ディーゼル車が増えると、原油の輸入量まで減らせる可能性があります。
スカイアクティブ・ディーゼルはいろいろな面で注目ですね!
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(佐藤みきお)